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決算を手掛かりとした中小型株の一角へ資金集中【クロージング】

2019/7/16 16:09 FISCO
*16:09JST 決算を手掛かりとした中小型株の一角へ資金集中【クロージング】 16日の日経平均は下落。150.65円安の21535.25円(出来高概算10億4000万株)で取引を終えた。15日の米国市場は中国の4-6月期GDP成長率が27年ぶりの低成長となり、貿易摩擦の影響が懸念されたほか、本格化する4-6月期決算発表を前に見極めムードが強まり、上値の重い展開だった。また、円相場がやや円高で推移していたことも重石となっており、小幅に反落して始まった日経平均は、その後も下げ幅を広げる中、前引け間際には一時21514.89円まで下げている。ただし、節目の21500円を割り込む流れにならず、後場は40円弱の狭いレンジではあったが、21500円を上回っての推移が続いている。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、石油石炭、電力ガス、鉱業、精密機器、パルプ紙、陸運が軟調。半面、輸送用機器、その他金融、金属製品、その他製品が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ユニファミマ<8028>が軟調。一方で、第一三共<4568>、トヨタ<7203>、安川電<6506>がしっかりだった。 日経平均は5日線を挟んでのこう着感の強い相場展開が続いた。テクニカル面では25日線、75日線が支持線として意識されやすく、引き続き節目の21500円処での底堅さが意識されそうである。米国ではゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ等、金融株の決算が予定されている。決算内容を見極めたいとの模様眺めムードも強かったとみられるが、決算への期待感は高まっていないこともあり、決算内容というよりは通過材料といった格好になりそうである。 一方で、決算などを手掛かりとした中小型株の一角への資金集中がみられている。ロシュ・グループ企業であるジェネンテック社と、複数ターゲットを対象にした共同研究およびライセンスに関する提携契約を締結したとの発表が好材料視されたそーせい<4565>は、14%を超える上昇をみせている。商いの膨らみづらい需給状況ではあるが、個人主体の物色意欲は根強く、しばらくは個別材料での物色が中心になりやすいだろう。 《CN》
関連銘柄 8件
4565 東証プライム
1,132
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 101,770百万円
バイオ創薬ベンチャー。膜たんぱく「GPCR」の解析技術に強み。15年買収の英国ヘプタレス社が収益の柱。24年4月に「そーせい」から社名変更。契約一時金及びマイルストン収入が伸びる。新薬の販売も好調。 記:2024/06/10
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17