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後場に注目すべき3つのポイント~円高懸念再び

2019/7/3 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~円高懸念再び 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、円高懸念再び ・ドル・円は弱含み、米長期金利の低下受け売り継続 ・値下がり寄与トップは、ファナック<6954>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■日経平均は3日ぶり反落、円高懸念再び 日経平均は3日ぶり反落。145.54円安の21608.73円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。 2日の米株式市場でNYダウは69ドル高と3日続伸。米通商代表部(USTR)が、検討中である欧州連合(EU)からの輸入品210億ドル相当の関税対象リストに40億ドル分を追加することを提案し、米欧貿易摩擦への懸念から売られる場面もあった。しかし、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名されたことなどから、世界的な金融緩和への期待が相場を押し上げた。一方で米長期金利の低下により円相場は1ドル=107円台半ばから後半と円高方向に振れており、本日の日経平均はこれを嫌気し70円安からスタート。週初に大きく値を上げていたため利益確定の売りも出やすく、寄り付き後はじりじりと下げ幅を広げ、一時21600.45円(153.82円安)まで下落した。東証1部の値下がり銘柄は全体の6割弱、対して値上がり銘柄は4割弱となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ZOZO<3092>、村田製<6981>、キーエンス<6861>などが軟調。太陽誘電<6976>が4%超下落し、安川電<6506>は6%近い下げとなっている。6月の建設事業受注高が5カ月連続でマイナスとなった大東建<1878>は売りが先行。また、6月既存店売上高が5カ月ぶりのマイナスに転じたアダストリア<2685>が急落し、安川電とともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>が売買代金トップで3%超の上昇。6月の「ユニクロ」既存店売上高が大幅な増収となった。投資ファンドを組成と報じられたソニー<6758>のほか、任天堂<7974>、NTT<9432>などは小じっかり。ジンズメイト<7448>も6月の売上状況が好感されたとみられ、ストップ高水準で前場を折り返した。セクターでは、石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属などが下落率上位で、その他も全般軟調。水産・農林業、電気・ガス業など4業種のみ上昇した。 本日の東京市場では為替が再び円高方向に振れたことを受け、利益確定の売りが優勢の展開となっている。先週末の米中首脳会談で通商協議の再開が決まり、リスク選好的なドル買い・円売りが出たが、長くは続かなかった格好だ。直近発表された主要国・地域の景況感指数がいずれも市場予想を下回り、ECB総裁人事などに絡み金融緩和への期待も根強く、米長期金利は前日の取引で節目の2%を再び下回った。先に触れたとおり、日銀は緩和余地に乏しいとの見方が多く、円高圧力につながっている。なお、今晩の米国市場は半日取引で、翌4日は独立記念日のため休場となる。海外投資家の取引参加が減り、相場の方向感は出にくいと考えられる一方、薄商いのなか下方に振らされる可能性もある。 個別株で見ると、安川電の下げがきつい。ナバロ米大統領補佐官が「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」などと発言したことが伝わっているが、来週予定されている第1四半期(3-5月)決算発表を前に、業績悪化を警戒した売りが出ているとの見方もある。今月下旬から企業の決算発表が本格化することも念頭に置いておきたい。 ■ドル・円は弱含み、米長期金利の低下受け売り継続 3日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米10年債利回りが節目の2.0%台を割り込む低水準に落ち込み、ドル売りが強まった。 ドル・円は、主要国の中銀が緩和的な政策に舵を切るなか、長期金利の低下が目立ち、米10年債利回りは2.0%台を下回る低水準に低下。それを受けたドル売りで、ドル・円は107円台に軟化した。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安継続への警戒感による円買いに振れやすい。また、米トランプ政権が連邦準備制度理事会(FRB)理事にハト派を充てる人事も嫌気され、ドル売りを誘発しているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円53銭から107円92銭、ユーロ・円は121円43銭から121円83銭、ユーロ・ドルは1.1284ドルから1.1294ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ジーンズメイト<7448>やジェイホールディングス<2721>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファナック<6954>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・布野日銀審議委員 「経済や物価、金融情勢を踏まえて適切に金融政策を行う」 「2020年春ごろを越えて現在の低金利を維持する可能性は十分ある」 【経済指標】 ・豪・5月貿易収支:+57.45億豪ドル(予想:+52.5億豪ドル、4月:+48.20億豪ドル←+48.71億豪ドル) ・中・6月財新サービス業PMI:52.0(予想:52.6、5月:52.7) <国内> ・14:00 布野日銀審議委員会見 ・14:00 1-3月期需給ギャップ <海外> ・米株式市場は短縮取引(独立記念日の前日、NY時間午後1時まで) 《HH》
関連銘柄 16件
1878 東証プライム
16,515
6/27 15:00
-145(%)
時価総額 1,138,197百万円
建物賃貸国内最大手。賃貸住宅管理戸数、賃貸仲介件数などで業界トップ。一括借上の賃貸経営受託システムが強み。投資マンションの販売等も。中計では27.3期売上高2兆円目標。不動産開発事業の拡大等に注力。 記:2024/06/09
2685 東証プライム
3,710
6/27 15:00
-5(%)
時価総額 181,048百万円
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
2721 東証スタンダード
254
6/27 15:00
+6(%)
時価総額 1,561百万円
神奈川県と兵庫県でフットサル施設を運営。太陽光発電施設の仕入・販売、環境ソリューション事業等も手掛ける。スポーツ事業は増収。東山田店が売上貢献。23.12期通期は大幅増収。24.12期は損益改善計画。 記:2024/03/04
3092 東証プライム
4,042
6/27 15:00
+23(%)
時価総額 1,259,665百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
6506 東証プライム
5,797
6/27 15:00
-52(%)
時価総額 1,546,002百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6758 東証プライム
13,530
6/27 15:00
+220(%)
時価総額 17,062,439百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
70,530
6/27 15:00
-1,760(%)
時価総額 17,153,460百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6954 東証プライム
4,320
6/27 15:00
-48(%)
時価総額 4,361,243百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6976 東証プライム
4,099
6/27 15:00
+77(%)
時価総額 533,764百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
3,300
6/27 15:00
±0(%)
時価総額 6,690,562百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7448 東証1部
243
3/29 15:00
-26(%)
時価総額 3,913百万円
RIZAP傘下で再建中のカジュアル衣料量販店。21.3期上期はEC伸長。だがコロナ禍で店舗販売が苦戦。販管費を抑制するも利益水面下に。通期計画は未定。21年4月にRIZAPグループの小売2社と経営統合へ。 記:2020/12/24
7974 東証プライム
8,598
6/27 15:00
-86(%)
時価総額 11,166,137百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,800
6/27 15:00
-850(%)
時価総額 16,412,828百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9432 東証プライム
151.3
6/27 15:00
±0(%)
時価総額 13,700,263百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9983 東証プライム
40,490
6/27 15:00
-810(%)
時価総額 12,884,768百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
10,135
6/27 15:00
+40(%)
時価総額 17,462,139百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17