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後場に注目すべき3つのポイント~金融緩和と米中摩擦緩和へ期待先行するが

2019/6/19 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~金融緩和と米中摩擦緩和へ期待先行するが 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、金融緩和と米中摩擦緩和へ期待先行するが ・ドル・円は小じっかり、米中交渉の進展期待で ・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅反発、金融緩和と米中摩擦緩和へ期待先行するが 日経平均は大幅反発。348.46円高の21321.17円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米株式市場でNYダウは大幅続伸し、353ドル高となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及し、欧州株高につれて買いが先行。トランプ大統領が中国の習近平国家主席と電話会談し、6月下旬に開催予定の20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を開催する意向を示すと、米中摩擦の緩和期待も高まった。前日動向が注目された為替相場はリスク選好的な動きから1ドル=108円台半ばと円安方向に戻しており、本日の日経平均はこうした流れを引き継いで250円高からスタート。寄り付き後も上げ幅を広げ、前場には21352.22円(379.51円高)まで上昇する場面があった。東証1 の値上がり銘柄は全体の9割弱、対して値下がり銘柄は1割弱となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで3%近い上昇。本日は定時株主総会が開催され、孫社長の発言を材料視する向きもあるようだ。その他売買代金上位もソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>など全般堅調。米中摩擦への懸念が和らぎ、キーエンス<6861>、村田製<6981>、東エレク<8035>、コマツ<6301>といった銘柄の上げが目立った。自社株買い実施を発表した野村<8604>は商いを伴って急反発。米アップルが支援に意欲と報じられたJDI<6740>も大きく買われた。また、三桜工<6584>は全固体電池に参入との報道でストップ高を付けた。一方、ZOZO<3092>は小幅に下落。元気寿司<9828>などとの資本業務提携を解消すると発表したスシローGHD<3563>は売りがかさみ、元気寿司とともに東証1部下落率上位に顔を出している。セクターでは、鉱業、証券、石油・石炭製品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。空運業のみ小幅に下落した。 ECBのドラギ総裁が追加緩和姿勢を示し、今晩結果が判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)でも早期利下げ観測が強まるとの期待が高まるところだろう。開催自体が危ぶまれていたG20首脳会議での米中首脳会談もひとまず実現する見通しとなり、リスク回避ムードが後退して株価指数先物や景気敏感株を中心に買い戻しが広がった。前場の東証1部売買代金は小幅ながら1兆円を上回り、追随する買いもある程度入っている印象だ。 とはいえ、米連邦準備理事会(FRB)に関しては早期利下げ期待が先行している格好だ。市場ではFRBの7月利下げを8割以上、6月利下げすら2割ほど織り込んでおり、FOMC後は材料出尽くし感に伴う短期的な反動も想定する必要があるだろう。対する日銀にも市場から追加緩和の催促が強まるとみられるが、FRBに比べると政策余地が乏しいとの見方は根強く、円高圧力につながっている。やはり20日までの金融政策決定会合後にどのようなメッセージが発されるか見極めたいところ。米中摩擦については双方が歩み寄りを見せるかなお不透明だ。後場の日経平均は戻り待ちの売りも出て、一進一退の展開となる可能性がある。 なお、マザーズ市場では本日上場したSansan<4443>が活況を見せている。同社が物色を集めマザーズ指数は伸び悩む展開となっているが、個人投資家の物色意欲は比較的強いだろう。 ■ドル・円は小じっかり、米中交渉の進展期待で 19日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。米中貿易交渉の進展期待から株価の上昇が顕著となり、リスク選好的な円売りがドルを押し上げた。 ドル・円は、108円半ばで底堅い値動きが続く。月末の米中首脳会談に向け両国が事前協議に乗り出したとの報道を受け株高を背景にリスク選好的な円売りが広がり、ドルは108円60銭台に値を切り上げた。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持し、目先の日本株高継続への期待感から円売りに振れやすい。ただ、米10年債利回りや米株式先物の伸び悩みが目立っており、ドル買いは徐々に弱まっているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円44銭から108円62銭、ユーロ・円は121円34銭から121円64銭、ユーロ・ドルは1.1192ドルから1.1202ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・サンオータス<7623>やクボテック<7709>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「われわれは中国と公平な協定を結ぶか、合意なしのどちらかだ」 【経済指標】 ・日・5月貿易収支:-9671億円(予想:-1兆2000億円、4月:+568億円) ・NZ・1-3月期経常収支:+6.75億NZドル(予想:+1.6億NZドル、10-12月期:-34.92億NZドル←-32.56億NZドル) <国内> ・日銀政策金融政策決定会合(20日まで) ・15:36 衛藤日銀理事あいさつ(全国信用金庫大会) <海外> ・英保守党党首選の第3回投票 《HH》
関連銘柄 17件
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3563 東証プライム
3,169
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 367,823百万円
回転寿司チェーン「スシロー」を全国展開する「あきんどスシロー」、「京樽」などを傘下に収める持株会社。海鮮三崎港、杉玉などのブランドも持つ。国内スシロー事業は好調。外食需要やインバウンド需要が回復。 記:2024/06/15
4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(%)
時価総額 254,238百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6584 東証プライム
820
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 30,432百万円
自動車部品メーカー。ブレーキ配管関連製品や燃料配管関連製品、シートベルト関連製品等を手掛ける。データセンター向け水冷装置のマーケティングを加速。電動車向けバッテリーの冷却用クーリングプレートを開発。 記:2024/07/02
6740 東証プライム
20
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 77,608百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7623 東証スタンダード
527
11/22 13:54
-1(%)
時価総額 1,703百万円
ENEOSブランドのサービスステーションの運営等を行うエネルギー事業が主力。1926年創業。神奈川県地盤。プジョーブランドなどの新車・中古車販売も。SS拠点の拡大により、燃料販売量の維持・拡大図る。 記:2024/09/03
7709 東証スタンダード
215
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 2,973百万円
画像処理外観検査装置の製造・販売を行う。3Dソリューションシステム、メディアネット機器の開発・製造・販売等も。米国でも事業展開。3Dソリューションシステムでは各種ソフトウェア製品の販売拡大に取り組む。 記:2024/10/21
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8604 東証プライム
930
11/22 15:30
+1.4(%)
時価総額 2,942,114百万円
国内最大級の総合証券「野村證券」を中核とする持株会社。野村アセットマネジメント、野村信託銀行等も傘下に持つ。預り資産は153兆円超で業界トップ。インベストメント・マネジメント部門は運用資産残高が過去最高。 記:2024/06/17
9828 東証スタンダード
3,865
11/22 15:30
+60(%)
時価総額 68,666百万円
回転寿司大手。廻らない回転寿司「魚べい」を中心に、準低価格の「元気寿司」、中級価格の「千両」などを展開。国内185店舗、海外241店舗を展開。外食需要の改善、インバウンドなどにより堅調。食材や人件費が重し。 記:2024/08/30
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17