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前場に注目すべき3つのポイント~需給面では底堅さが意識されやすい

2019/6/17 8:26 FISCO
*08:26JST 前場に注目すべき3つのポイント~需給面では底堅さが意識されやすい 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:需給面では底堅さが意識されやすい ■前場の注目材料:丸善CHI、1Q営業利益11.2%減、大型案件一巡の影響 ■日ペHD、国内生産拠点再編 30年まで1000億円投資 主要8工場→3工場 ■需給面では底堅さが意識されやすい 17日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開となり、日経平均は21000円を挟んでの推移になりそうだ。14日の米国市場では、米中貿易摩擦による中国経済への悪影響が懸念され売り優勢の展開。半導体のブロードコムの決算が嫌気され、他の半導体株への売りにつながった。米中貿易摩擦についてはこれまで警戒されていた要因であり、ブロードコムについては週末段階で織り込まれており、改めて失望を誘う流れにはなりづらいところであろう。とはいえ、中東オマーン湾で起きた石油タンカー船2隻への攻撃などイラン情勢も緊張する中では、見送り姿勢が続くことになりそうだ。 先週末はメジャーSQにもかかわらず、出来高は10億6000万株、売買代金は2兆円を辛うじて超えている状況であり、積極的な参加者は不在の状況である。日経平均は21000円をキープしたものの、ファーストリテ<9983>のインパクトが大きく、総見送り商状といったところであろう。通信大手のTモバイルとスプリントは、両社の合併計画に関して司法省の承認が近いと伝わっており、本日はソフトバンクG<9984>が下支え役といったところか。 6月末にはG20が控えていることもあり、米中首脳会談においての進展への期待も根強いなかで、ポジション圧縮に伴う景気敏感株の買い戻しが意識されるものの、この動きも強まりづらいところではある。内需系にシフトというよりも、根本的に売買を手控える流れにつながることだろう。そのため、商いの膨らみづらい需給状況が続きそうである。 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。6月は据え置きがコンセンサスとなるが、7月の利下げを示唆する何らかのシグナルが発せられる可能性があるため、これを受けた米国市場の反応を見極めたいところでもある。また、今週は配当再投資に伴う需給面が下支えとして意識されるため、基本的には底堅さが期待されるところでもある。 物色については、個人主体の資金は決算等を手掛かりとしたマザーズ銘柄などの個別材料株に集中しているが、短期的な割り切りスタンスが中心であろう。また、株主総会シーズンにより、個別での物色になりそうだ。19日以降、連日でIPOが予定されており、個人主体の資金が集中しやすい。その他、フェイスブックは今週に独自の仮想通貨(暗号資産)の発表を予定していると米紙WSJが報じている。このプロジェクトには、ビザやマスターカード、決済サービスのペイパル・ホールディングス、配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズなど十数社が参加することで合意したと伝えていることもあり、仮想通貨関連への手掛かり材料になろう。 ■丸善CHI、1Q営業利益11.2%減、大型案件一巡の影響 丸善CHI<3159>が発表した第1四半期決算は、営業利益が前年同期比11.2%減の23.81億円だった。1Qに利益が集中するため、通期計画に対する進捗率は73%となる。教育・研究施設、図書館などの設計・施工事業における大型案件の完工が減少。一方で、店舗・ネット販売事業は増収増益だった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(21116.89、+84.89) ・1ドル108円40-50銭 ・VIX指数は低下(15.28、-0.54) ・米原油先物は上昇(52.51、+0.23) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・日銀追加金融緩和への期待 ・米利下げ期待 ・株安局面での自社株買い ・日ペHD<4612>国内生産拠点再編 30年まで1000億円投資 主要8工場→3工場 ・神戸鋼<5406>電磁力3倍以上 電動アクチュエーター技術を開発 小型・静音化 ・JR東<9020>50年債検討 来月、条件決定 ・エアウォーター<4088>産業ガスの一部 米社から印事業買収 ・三菱重<7011>量産製品事業拡大へ 売り上げ規模1.5倍、構造転換 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《SF》
関連銘柄 8件
3159 東証スタンダード
316
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 29,247百万円
図書館用書籍の販売等を行う文教市場販売事業、ジュンク堂書店の運営等を行う店舗・ネット販売事業、図書館サポート事業等を展開。大日本印刷グループ。29.1期売上高2000億円目標。収益構造の転換等に取り組む。 記:2024/10/11
4088 東証プライム
1,877.5
11/22 15:30
+15.5(%)
時価総額 431,365百万円
大手産業ガスメーカー。産業ガスや機能材料の提供等を行うデジタル&インダストリー部門が柱。医療機器や消火設備の提供、冷凍食品や飲料の製造・販売等も。特殊ケミカル供給などエレクトロニクス関連事業の拡大に注力。 記:2024/08/29
998.7
11/22 15:30
+4.7(%)
時価総額 2,367,430百万円
1881年創業の塗料世界大手。日本ペイントを中核とする持株会社。シンガポール塗料大手のウットラムグループ傘下。ブランド力などが強み。日本では製品値上げの浸透が進む。塗料周辺事業の強化などに取り組む。 記:2024/10/24
5406 東証プライム
1,626.5
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 644,657百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
9020 東証プライム
2,780
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 3,153,665百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17