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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ指標を見極める展開

2019/6/11 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ指標を見極める展開 11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む値動きを予想する。米国のメキシコに対する制裁関税見送りを受け、前日に引き続きリスク選好的な円売りに振れやすい見通し。ただ、今日と明日発表の米インフレ指標を見極めようと、積極的なドル買いは手控えられよう。 前日の海外市場では、米トランプ政権による対メキシコ関税回避を歓迎するムードが広がり、株高を手がかりにリスク選好的な円売りに振れた。7日に発表された米雇用統計の弱い内容を受け、利下げ観測を背景に米10年債利回りが低下した場面ではドル売りになったが、ユーロ・円などクロス円が全般的に底堅く推移しドル・円を下支えしたようだ。本日のアジア市場でもそうした地合いが継続。米中貿易摩擦への警戒は根強いものの、日経平均株価の反転や上海総合指数のプラス圏推移を好感したドル買い・円売りに振れた。欧米株高観測も円売りを支援。 この後の欧米市場では、米国のインフレ指標が意識されよう。今晩21時半発表の5月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%と、4月の+0.2%からやや伸び鈍化が予想される。また、明日の5月消費者物価指数(CPI)も前年比+1.9%と、前月の+2.0%を下回る見通し。雇用統計では平均時給が低調となったことから、市場の一部では早ければ18-19日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利引き下げの見方も浮上。インフレの鈍化傾向が鮮明になれば連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを織り込む値動きが予想される。今晩も株高継続ならドルの下値は堅いものの、上昇は限定的とみる。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・2-4月ILO失業率(予想:3.8%、1-3月:3.8%) ・21:30 米・5月生産者物価指数(前月比予想:+0.1%、4月:+0.2%) ・02:00 米財務省3年債入札(380億ドル) 《FA》