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NYの視点:今週の注目:ECB理事会、ラガルドECB総裁会見、米PPI、CPI、JOLT

2020/9/7 7:34 FISCO
*07:34JST NYの視点:今週の注目:ECB理事会、ラガルドECB総裁会見、米PPI、CPI、JOLT シカゴ先物のデータによると、投機家や投資家の円の買い持ち高が前々週からさらに増加した。 今週は、米国の7月JOLT求人、8月生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)さらに、欧州中央銀行(ECB)定例理事会に注目。 FRBがインフレ指標として特に注視しているコアCPIは3月来の高水準となった7月に並ぶ予想だが2%の目標には程遠く、FRBの高官がインフレの脅威を感じている気配は全くない。パウエルFRB議長は4日のインタビューで、予想を上回った8月雇用統計を「良い結果」としながらも、「我々は活動を支援するために経済には長期にわたる低金利が必要と考えている」と、緩和維持はゆるぎない。一方で、9月会合でのフォワードガイサンス強化の可能性は後退しつつある。一部のFRBメンバーは、FRBがすでに大規模緩和を供給しているほか、市場は十分にFRBが長期にわたり異例な緩和策を維持することを理解しており、ガイダンスの修正を急ぐ必要がないとの意見が目立つ。このためドル売り圧力も後退気味。 一方で、欧州通貨高は一段落しそうだ。FRBがインフレ目標で新指針を示し、想定よりも長期にわたり低金利を維持する方針を示したため一時ドル売りが進み、ユーロ・ドルは1.2ドルを突破し2年ぶり高値を更新した。ECB高官からはユーロ高けん制発言が初めて聞かれた。英国中銀も資産購入拡大やマイナス金利の可能性に言及している。欧州中央銀行(ECB)は理事会で異例な緩和を維持する見込み。ただ、成長、インフレの新たな見通しが発表されるため、次の段階のステップが示唆される。ユーロ高けん制、または、回復が停滞しているため追加緩和の可能性などを見極める。 ■今週の主な注目イベント ●米国 7日:休場 9日:7月JOLT求人 10日:8月生産者物価指数(PPI)、週次新規失業保険申請件数、7月卸売在庫 11日:8月消費者物価指数(CPI) ●中国 7日:8月輸出(前年比予想:+7.5%、7月:+7.2%)中・8月輸入(前年比予想:+0.4%、7月:-1.4%) ●欧州 7日:独・7月鉱工業生産(前月比予想:+4.5%、6月:+8.9%) 10日:ECB定例理事会、ラガルドECB総裁会見 ●地政学的リスク ベネズエラ 北朝鮮: イラン ガザ紛争 シリア イエメン 香港 《CS》