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米国雇用統計:7月の振り返りと8月のポイント「失業率は10%を下回るか」 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
2020/9/4 10:31
FISCO
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*10:31JST 米国雇用統計:7月の振り返りと8月のポイント「失業率は10%を下回るか」 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子) こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。9月4日発表の米雇用統計に向けてレポートをご紹介します。その前に前回の7月雇用統計を振り返ってみましょう。 7月の非農業部門雇用者数は前月比176.3万人増となり、市場予想の148万人増に比べ増加幅がやや上回りました。『5月−7月の3カ月で約926万人の雇用増を記録』していますが、『それでも、雇用者数は3月と4月の2カ月間における雇用喪失(約2,216万人)の半分未満にとどまっています』とレポートでは解説しています。 一方、7月の失業率は市場予想10.6%をやや下回る10.2%へ低下し、前月の11.1%から改善しました。失業率は現在のところ、4月の14.7%をピークに徐々に低下してきています。7月雇用統計発表後、ドル・円はやや円安方向にふれ、ダウ工業株30種平均は前日に比べ上昇しました。 さて、9月4日発表予定の8月の雇用統計は非農業部門雇用者数139万人増、失業率9.8%、平均時給は前月比+4.5%が予想されていますが、いったいどのような内容になるのでしょうか。 失業率に関しては、米国では新型コロナウイルス感染者数が8月以降も増加していた状況をふまえ、『8月の失業率は10%を下回る可能性があるものの、今後は労働参加率の上昇が予想されることから、失業率は10%を挟んだ水準でしばらく推移する可能性があります』と伝えています。 非農業部門雇用者数については、2つのパターンのシナリオを紹介しています。まず、『非農業部門雇用者数が予想以上に増加した場合』についてです。市場予想では『非農業部門雇用者数は、7月実績を下回る見込み』であることから、『市場予想を上回った場合、持続的な雇用回復への期待が高まりそうです』と伝えています。この場合は『米国株式は強含みとなり、株高を意識してリスク選好的なドル買いが強まる可能性があります』と予想しています。 一方、『非農業部門雇用者数の増加幅が市場予想を下回った場合』については、『すみやかな雇用回復への期待は低下し、ドル売りが優勢となる可能性があります』と伝えています。さらに失業率が市場予想を上回った場合については、『早期景気回復への期待は低下し、個人消費の伸び悩みも警戒されることから、リスク回避のドル売りが強まる可能性あります』と予想しています。 上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「米国雇用統計」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子 《CN》
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