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決算を手掛かりとした物色が中心

2023/8/9 8:42 FISCO
*08:42JST 決算を手掛かりとした物色が中心  9日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが158ドル安、ナスダックは110ポイント安だった。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが主要銀6行の格付見直しや中小銀10行の格下げを発表した。金融不安が再燃し、金融セクターを中心に売られ、大幅続落となった。しかし、金利低下で安値からは押し目買いが入り、終盤にかけて下げ幅を大幅に縮小し終了。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比20円高の32310円。円相場は1ドル143円30銭台で推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32090円まで売られた後に切り返し、日中比変わらずで終えた。米地銀格下げによる影響は警戒されるものの、SQ前で積極的に仕掛けてくる流れにはならないだろう。また、決算発表がピークを迎えることも様子見姿勢に向かわせやすいと考えられる。そのため、短期筋の商いが中心になると考えられるため、売り仕掛け的な動きになるようだと、売り一巡後のリバウンド狙いに向かわせそうだ。  本日はソフトバンクG<9984>の決算反応に、市場参加者の関心が集まりやすいだろう。決算を受けた初動反応としてはPTSで3%超の下落となったが、ADRでは下落幅を縮めていたこともあり、昨日の上昇に対する反動安はありそうだが、売りを仕掛けてくる流れにはならないだろう。底堅さが意識されてくるようだと、アク抜け感からのリバウンド狙いに向かわせる可能性もあるだろう。もっとも米国では半導体株の弱さが目立っている。東京市場においても昨日はアドバンテスト<6857>の弱い値動きが重荷となっていた。  半導体株については、バイデン米大統領が対中投資制限へ大統領令を発令するといった見方がされている。半導体株は手掛けづらく、指数の上値を抑える可能性はありそうだ。そのため、全体としてはこう着感の強い相場展開のなか、決算を手掛かりとした物色が中心になるだろう。昨日の引け後に決算を発表したところでは、アシックス<7936>、マツダ<7261>、タムロン<7740>、関ペイント<4613>、タカラトミー<7867>、アズビル<6845>、ラック<3857>などが注目されよう。 《AK》
関連銘柄 9件
3857 東証スタンダード
1,149
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 35,956百万円
セキュリティソリューションサービス事業、システムインテグレーションサービス事業を展開。総合サイバーセキュリティ対策サービス等に強み。セキュリティ事業はコンサル案件の拡大図る。27.3期売上600億円目標。 記:2024/10/06
4613 東証プライム
2,100.5
11/22 15:30
-23(%)
時価総額 392,665百万円
1918年創業の総合塗料メーカー。自動車、自動車補修向けで国内トップシェア。建築用塗料、船舶用塗料、家庭用塗料等も手掛ける。グローバル供給力などが強み。日本は商品ミックスの改善、原価低減などに取り組む。 記:2024/10/11
6845 東証プライム
1,232.5
11/22 15:30
+16.5(%)
時価総額 697,636百万円
1906年創業の総合オートメーションメーカー。建物向けシステム製品、工場・プラント向け製品・サービス等を手掛ける。川崎市役所本庁舎などで納入実績。ビルディングオートメーション事業では他社協業などを推進。 記:2024/10/14
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7740 東証プライム
4,505
11/22 15:30
+140(%)
時価総額 207,230百万円
光学機器メーカー。カメラ用交換レンズ等の写真関連事業が主力。監視カメラや車載カメラ用レンズ、医療用レンズなども手掛ける。総還元性向は60%程度目安。ミラーレスカメラ用交換レンズのラインナップを拡充。 記:2024/06/25
7867 東証プライム
3,959
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 370,630百万円
大手玩具メーカー。1924年創業。トミカ、プラレール、リカちゃんなど人気商品多数。アジア、米国など海外でも事業展開。持分法適用関連会社にタツノコプロ。ヒット商品の創出力が強み。年齢軸の拡大等に取り組む。 記:2024/10/08
7936 東証プライム
2,861.5
11/22 15:30
+46.5(%)
時価総額 2,173,258百万円
スポーツ用品メーカー。各種スポーツ用品の製造・販売等を行う。ランニングシューズに強み。オニツカタイガーブランドなども展開。海外売上高比率が高い。パフォーマンスランニング部門では高付加価値商品に注力。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17