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ギャップスタートから直近戻り高値突破を試す

2020/4/17 8:56 FISCO
*08:56JST ギャップスタートから直近戻り高値突破を試す  17日の日本株市場は、やや強含みの展開が想定される。16日の米国市場では、NYダウは33ドル高と小幅に反発。週次新規失業保険申請件数の増加が続き、経済封鎖以降の4週間で2200万件に達したほか、ニューヨークに続いて最新4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が過去最大の落ち込みを見せ、景気先行きへの懸念が株価の上値を抑えた。  ただし、引けにかけて、トランプ政権による経済活動再開の指針発表を期待した買いが強まり上昇する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の19205円。円相場は1ドル107円90銭台で推移している。  なお、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が700ドルを超す急伸となっている。バイオ製薬のギリアド・サイエンシズの治療薬と有望視されている製品を新型コロナウイルスの感染者に投与したところ、熱や呼吸器系の症状が急速に改善したと海外メディアが報じており、これが材料視される格好となっている。  そのため、日経平均はこの流れに反応する展開が想定されるため、先物主導でのギャップスタートになりそうだ。ただし、足元では19500円処が心理的な上値抵抗として意識されているほか、週末要因からオーバーウィークのポジションは取りづらいところ。直近戻り高値水準では利益確定の売りも意識されやすく、次第にこう着感が強まる可能性がある。  一方で、19500円処を明確に突破し、同水準を支持線として意識させてくるようだと、ショートカバーを誘う流れにもなりやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさ株等の上昇のほか、足元で強い値動きが継続している直近IPO銘柄への物色も一段と強まる可能性がありそうだ。一方で、新型コロナに関連する銘柄の一角には、利益確定を意識した流れも出てくることが考えられる。楽観視はできないだろうが、一先ずショートカバーが優勢になる展開を期待したいところであろう。 《AK》