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下へのバイアスは弱まり、押し目拾いのタイミングを窺う流れに

2020/3/5 8:48 FISCO
*08:48JST 下へのバイアスは弱まり、押し目拾いのタイミングを窺う流れに  5日の日本株市場は、米株高の流れから買い先行後は、狭いレンジでの取引になりそうだ。4日の米国市場ではNYダウが1173ドル高と大幅に上昇した。米大統領選の民主党候補指名予備選で穏健派とされるバイデン氏が予想外に健闘し、左派のサンダース氏の攻勢を食い止め、指名される可能性が強まったとの見方から投資家心理が改善した。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の21390円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導によるインデックス買いでギャップスタートになりそうだ。しかし、スーパーチューズデーにおいてバイデン氏優勢との見方は前日のザラ場中の報道等である程度は織り込まれており、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。足元では20800-21500円辺りのボトム水準での推移が続いていることもあり、このレンジを突破してくるまでは、慎重姿勢は崩れそうにない。  とはいえ、世界各国の中央銀行や政府が景気刺激策を導入するとの期待から下へのバイアスは弱まり、スタンスとしては下への警戒というよりは、押し目拾いのタイミングを窺う流れになるだろう。  昨日の日経平均は21000円を割り込んで始まったが、直近安値水準では底堅さが意識されている。やはり、日銀総裁による異例の談話に続いて、日銀による異例のETF買い入れにより、21000円処では売り込みづらさもあるだろう。臨時の金融政策決定会合などへの思惑なども根強いとみられる。  ヘッジファンドのVIX指数先物の差引き建玉はピーク時から半減程度まで一気に減少したことから、リスクパリティ戦略に伴う機械的な株式の売却についてはピークアウトした可能性もあり、これまでのような乱高下の動きから、落ち着きもみられてきている。国際オリンピック委員会(IOC)は、関係機関および国内オリンピック委員会(NOC)と連携し、7月24日から始まる東京オリンピックの成功に向けて全力を尽くす」と表明しており、こちらは安心感につながるところである。  一方で、トランプ大統領は感染拡大を防ぐため、米国への入国を拒否する国や米国民の渡航を制限する国をめぐり、「日本などの状況を注視している」と述べ、日本も対象とする可能性があるとの考えを示してることは注視しておくべきだろう。 《AK》