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低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい
2018/6/8 8:45
FISCO
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*08:45JST 低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい 8日の日本株市場は模様眺めムードの強い相場展開になりそうだ。7日の米国市場はまちまちの展開だった。週末のG7首脳会議や来週の米朝首脳会談、FOMC結果を見極めたいとの思惑から、上昇が続いていたハイテク株を中心に利益確定の動きが広がっている。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の22665円(9月限)。円相場は1ドル109円台と円安が一服となり、利食い優勢の展開になりやすいだろう。 一方でインデックス売買が中心ではあるが、日経平均は前日までの上昇で25日線を上放れてきており、5月21日の戻り高値23050.39円が射程に入ってきている。先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)は低く抑えられる可能性があるが、SQ通過後の需給面の軽さを手掛かりとした一段高への期待も高まりそうである。 また、欧州中央銀行(ECB)はインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると伝えられるなか、ユーロ高を意識した為替相場の円安傾向への思惑も支援材料になる。米朝首脳会談の開催が予定されているなか、リスクオン状態が継続。週末要因での手掛けづらさがあろうが、来週以降の23000円回復を意識し、売り込まれていたセクターや銘柄などへの押し目買いの動きが意識される。 中小型株は自律反発も動きがみられているが、個人主体の需給状況は依然不安定である。個人の信用買い残高が積み上がっている点も気掛かりではある。ただし、日経平均がこう着となるなか、短期的には中小型株への物色に向かわせそうである。低位材料株には短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい地合いであろう。(村瀬智一) 《AK》
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