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日経平均は続伸、ドル円75日線割れで円高・ドル安は当面継続か

2023/7/14 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は続伸、ドル円75日線割れで円高・ドル安は当面継続か  日経平均は続伸。74.49円高の32493.82円(出来高概算7億3328万株)で前場の取引を終えている。  13日の米株式市場でダウ平均は47.71ドル高(+0.13%)と4日続伸、ナスダック総合指数も+1.57%と4日続伸。6月卸売物価指数(PPI)が予想以上に鈍化し、金利が一段と低下。ドル安と相まって企業収益の改善につながるとの期待が高まった。ハイテクを中心に買われ、ナスダックは引けにかけて上げ幅を拡大した。米株高を受けて日経平均は168.57円高の32587.90円からスタート。7月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が交錯するなか直後に32780.63円(361.3円高)まで上昇したが、その後は急失速。為替の円高が一段と進行していたことが重石になり、下落に転じた後は一時32225.37円(193.96円安)まで下げた。一方、前引けにかけては買い戻され、プラス圏に再浮上している。なお、SQ概算値は32484.24円。  個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてアドバンテスト<6857>が急伸し上場来高値を更新。東エレク<8035>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>なども大幅に続伸。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運も買われ、川崎汽船<9107>は年初来高値を更新。決算が好感されたSHIFT<3697>、久光製薬<4530>、ビーウィズ<9216>が急伸し、マニー<7730>も大幅高、ウイングアーク1st<4432>はストップ高買い気配となっている。東宝<9602>は業績及び配当予想の上方修正で買われた。東証スタンダードではニデック<6594>が株式公開買い付け(TOB)を発表したTAKISAWA<6121>、好決算に加え大幅増配や自社株買いが評価されたTONE<5967>がストップ高買い気配のまま終えている。  一方、2ケタ減益決算が失望された7&I-HD<3382>が大きく下落。3-5月期決算が市場予想を上回り業績予想を上方修正したファーストリテ<9983>は上昇スタートも失速して下落に転じた。Sansan<4443>は今期見通しが良好も3-5月期の営業赤字転落が売り材料視されて下落。決算が嫌気されたフィルカンパニー<3267>、ラクトジャパン<3139>、不二越<6474>が大幅安となり、松屋<8237>は好決算ながらも出尽くし感から大きく売られた。ほか、為替の円高を背景に日産自<7201>、マツダ<7261>、スズキ<7269>など自動車が軟調。  セクターで電気・ガス、小売、保険が下落率上位に並んだ一方、海運、その他金融、金属製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は29%となっている。  前日に急反発した日経平均だが、日経225先物は14日の夜間取引ではさらに上値を伸ばし、一時32800円まで上昇していた。しかし、本日の日経平均は高寄り後に32780円まで上昇しながら急失速し、早い段階で32500円を割り込んだ。下落に転じた後、32200円台前半まで下げ幅を広げるなど、前場だけで高値と安値の差は550円超にも及ぶ。  本日は7月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出日であり、前日からの値幅を伴った急激な変動はSQに絡んだ売買が影響していた可能性が高い。実際、前日は日経平均の上昇幅に比して、東証プライム市場の売買代金は3兆2829億円と5月以降の動向と比べると低水準にとどまった。オプションなどデリバティブ取引が主体の上げ相場だったと推察される。本日の高寄り後の失速ぶりも同様の背景と思われる。  また、為替の円高進行が止まらないことが日本株の上値抑制要因になっている。前日に発表された米6月卸売物価指数(PPI)は総合および食品・エネルギーを除いたコア指数ともに、前年同月比と前月比で揃って市場予想を下回った。米6月消費者物価指数(CPI)に続く下振れで、インフレ収束期待はさらに高まる格好となった。米金利は幅広い年限でさらに低下し、米10年債利回りは13日、3.77%(前日比-0.09ポイント)まで低下。一方、日本銀行の政策修正観測の高まりが続いていることで、ドル円は137円台半ば前後まで一段と下落。昨日の東京時間からさらに1円もドル安・円高が進んだ。  米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に5日続伸したことで、東京市場ではアドバンテスト<6857>など半導体株が強い動きを見せているが、半導体以外のハイテク株は米ナスダック指数が大幅続伸した割には冴えないものが目立つ。為替の円高が日本株の相対的な弱さに明確に結びついていると捉えられる。  米商品先物取引委員会(CFTC)によると、7月3日時点での投機筋の円売りポジションは2018年以降で最大水準にまで膨れ上がっている。米国でのディスインフレへの思惑と米金利の急低下、そして日銀の政策修正観測により、こうした巨大な円売りポジションの巻き戻しが足元で急速に進んでいると推察される。  ドル円は75日移動平均線が位置する138円をあっさりと割り込んできた。これにより、今月27-28日に開催される日銀金融政策決定会合で政策の現状維持が確認されるまでは、ドル安・円高のトレンドがじわじわと続く可能性が高まってきた。  7月下旬からは4-6月期決算の発表が始まる。多くの輸出企業が想定為替レートとして1ドル=125-135円を設定しているなか、現状の水準であればまだ為替の恩恵は期待できるが、円安による業績上振れ期待はドル円が145円まで上昇した6月下旬ころからは後退せざるを得ない。引き続き、米金利の上昇一服がプラス効果として働き、かつ景気・為替との連動性の低い内需系グロース(成長)セクターへの投資が魅力的と考える。(仲村幸浩) 《AK》
関連銘柄 26件
3139 東証プライム
2,790
7/2 15:00
+10(%)
時価総額 27,618百万円
乳原料・チーズや食肉加工品を輸入販売。海外でチーズの生産も行う。食肉食材部門は堅調。輸入ポーク、加工食品の販売数量の増加などが寄与。23.11期通期は増収、営業増益。24.11期は2桁最終増益計画。 記:2024/03/04
3267 東証スタンダード
674
7/2 15:00
-7(%)
時価総額 3,894百万円
駐車場の上部空間を開発して賃貸するビジネスを提案。建物の企画から設計・施工、テナント誘致、管理までを一貫で担う。営業人員増やし受注拡大。コスト吸収。中経では26年11月期売上150億円、営業益12億円目標。 記:2024/05/17
1,973.5
7/2 15:00
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時価総額 5,248,180百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。株主優待制度を導入。26.2期EBITDA1.1兆円以上目指す。 記:2024/05/08
3697 東証プライム
14,075
7/2 15:00
-320(%)
時価総額 250,690百万円
ソフトウェアテスト・品質保証サービス、セキュリティソリューション、DXサービス等を手掛ける。サービス提供社数は1760社超。エンジニア数、単価は上昇傾向続く。AI特化型品質保証サービスの提供を開始。 記:2024/05/10
4432 東証プライム
2,781
7/2 15:00
+67(%)
時価総額 95,769百万円
帳票・文書管理ソフトが柱。経営判断支援ツールも。クラウドサービスを強化。24.2期3Q累計は旺盛なDX需要を追い風にライセンス販売やクラウド売上が拡大。販管費増こなして二桁増収増益に。総還元性向5割目安。 記:2024/03/12
4443 東証プライム
1,730
7/2 15:00
+33(%)
時価総額 216,285百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4530 東証プライム
3,753
7/2 15:00
+10(%)
時価総額 319,624百万円
製薬中堅。貼付型鎮痛消炎剤に強み。市販薬は「サロンパス」が有名。24.2期3Q累計は国内の大衆薬が好調。米国やアジアを牽引役に医療用薬も伸びて増収増益に。エスエス製薬から「エスカップ」関連資産などを譲受。 記:2024/03/12
5967 東証スタンダード
1,092
7/2 15:00
+1(%)
時価総額 12,791百万円
総合工具メーカー。ボルト締結機器、トルク管理機器等を手掛ける。「TONE」ブランドで展開。鉄骨建築用電動工具「シヤーレンチ」が主力製品。ボルト締結分野は新製品の投入、原価軽減等で競争力の強化を図る。 記:2024/05/06
6121 東証スタンダード
2,596
1/30 15:00
-3(%)
時価総額 17,076百万円
工作機械メーカー。CNC旋盤や普通旋盤、マシニングセンタ、FAセルなどの金属工作機械を手掛ける。主要取引先は自動車業界。24.3期2Q累計は業績苦戦。ニデックによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2023/12/07
6146 東証プライム
61,850
7/2 15:00
+1,110(%)
時価総額 6,699,406百万円
国内最大の半導体用組立装置メーカー。半導体をウェーハから切断するダイサやウェーハを薄く研削するグラインダを手掛け、ダイサーは世界シェア8割。純水リサイクル装置も展開。研究開発費増加し、3Q累計は一服。 記:2024/02/22
6474 東証プライム
3,465
7/2 15:00
-60(%)
時価総額 86,344百万円
総合機械メーカー。ベアリングや油圧機器等の部品事業が主力。工具・ロボット等の機械工具事業、特殊鋼事業も手掛ける。1928年設立。富山県富山市に本社。工場再編や内製拡大など事業構造改革の推進等に取り組む。 記:2024/05/17
6526 東証プライム
3,780
7/2 15:00
-69(%)
時価総額 673,150百万円
富士通とパナソニックのSoC事業を統合して誕生したファブレス半導体ベンダー。車載向けなどに経営資源を集中。製品売上は堅調。先端プロセスを中心とする売上増や円安効果が寄与。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/26
6594 東証プライム
7,076
7/2 15:00
-44(%)
時価総額 4,219,306百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6857 東証プライム
6,480
7/2 15:00
+60(%)
時価総額 4,964,775百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
7201 東証プライム
547.4
7/2 15:00
-5(%)
時価総額 2,310,419百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7261 東証プライム
1,569
7/2 15:00
+6.5(%)
時価総額 991,300百万円
自動車メーカー。世界初の圧縮着火ガソリンエンジン「スカイアクティブx」など独自技術を保有。デザイン力にも定評。車載用円筒形リチウムイオン電池の供給でパナソニックエナジーと連携強化。3Q累計は利益急伸。 記:2024/03/31
7269 東証プライム
1,820
7/2 15:00
-13.5(%)
時価総額 3,575,547百万円
大手自動車メーカー。軽自動車で国内首位級、オートバイでも世界的。四輪車はインドでトップシェア。四輪事業は堅調。日本やインド、欧州で販売が増加。二輪事業はインドで販売増。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/04/14
7730 東証プライム
2,000
7/2 15:00
+43(%)
時価総額 213,822百万円
手術用縫合針大手。手術用器具、眼科治療機器、歯科治療機器が主力。ステンレス微細加工技術や海外生産体制に強み。サージカル関連製品は好調。眼科ナイフはアジアや欧州、北米などで需要拡大。円安も追い風。 記:2024/05/27
8035 東証プライム
35,050
7/2 15:00
+230(%)
時価総額 16,530,737百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8237 東証プライム
1,176
7/2 15:00
-13(%)
時価総額 62,669百万円
老舗百貨店。東京都の銀座と浅草に店舗を有し。飲食店も。24.2期3Q累計は訪日客増を追い風に免税売上が想定超。国内富裕層に高額品販売も堅調。販管費増をこなして黒字に。今年4月にB4F社のEC事業を取得へ。 記:2024/03/10
9101 東証プライム
4,960
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+127(%)
時価総額 2,530,418百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
5,079
7/2 15:00
+116(%)
時価総額 1,838,654百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,714
7/2 15:00
+214(%)
時価総額 1,939,772百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9216 東証プライム
1,849
7/2 15:00
+22(%)
時価総額 25,331百万円
デジタル技術活用のコンタクトセンターを運営。パソナグループの子会社。自社開発のクラウドPBXも手掛ける。通話音声のリアルタイムテキスト化等に強み。主力のコールセンターが堅調。システム外販も伸びる。 記:2024/05/10
9602 東証プライム
4,772
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時価総額 889,935百万円
国内最大の映画製作・配給会社。劇場用映画の製作・配給、「TOHOシネマズ」の運営等を行う映画事業が主力。演劇事業や不動産事業等も手掛ける。配当性向は30%以上目安。アニメを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/05/16
9983 東証プライム
41,380
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時価総額 13,167,985百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10