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日経平均は大幅続伸、それでも強弱感は入り交じる

2021/10/15 12:23 FISCO
*12:23JST 日経平均は大幅続伸、それでも強弱感は入り交じる  日経平均は大幅続伸。369.21円高の28920.14円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。  14日の米株式市場でNYダウは5日ぶりに大幅反発し、534ドル高となった。週間の新規失業保険申請件数や9月卸売物価指数(PPI)上昇率が市場予想を下回ったほか、主要企業の堅調な決算も好感された。長期金利の低下でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は1.73%の上昇。台湾積体電路製造(TSMC)の好決算を受けてフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.08%の上昇となった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで236円高からスタート。朝方は28800円を挟んでもみ合う展開が続いたが、前引けにかけて強含み、28953.04円(402.11円高)まで上昇する場面があった。  個別では、レーザーテック<6920>が6%超の上昇となるなど、値がさハイテク株で上げが目立つ。郵船<9101>、ソフトバンクG<9984>、川崎船<9107>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>も堅調。決算発表銘柄ではクリレスHD<3387>などが急伸し、PRTIMES<3922>や東京ベース<3415>は東証1部上昇率上位にランクイン。イオン<8267>による株式公開買付け(TOB)が発表されたキャンドゥ<2698>はストップ高水準での買い気配が続いている。一方、今期業績見通しが市場予想を下回ったファーストリテ<9983>や良品計画<7453>は軟調で、新型「ニンテンドースイッチ」の販売状況が伝わった任天堂<7974>は小幅に下落。高島屋<8233>は業績下方修正で売りがかさみ、IDOM<7599>は堅調な決算ながら東京機<6335>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、機械、電気機器、金属製品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。空運業と水産・農林業の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は11%となっている。  前日の米市場で主要株価指数が揃って大きく上昇し、本日の東京市場でも幅広い銘柄が買い優勢の展開となっている。日経平均の日足チャートを見ると、28500円近辺に位置する75日移動平均線を大きく上抜け、早くも次の節目と目される29000円に迫る動き。個別では、さすがに前日大きく上昇していた東エレクやアドバンテス<6857>こそやや落ち着いているが、その他の値がさハイテク株の堅調ぶりが目立つ。収益改善が見られるクリレスHDなどの外食関連株も引き続き急伸している。ただ、ファーストリテや良品計画の期待以下の今期予想には、国内外経済の先行きに対する一抹の不安もあるようだ。ここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円あまりと前日並みで、引き続き取引活発とは言いづらい。  新興市場でもハイテク株高の流れを追い風に、マザーズ指数が+2.03%と大幅続伸。こちらは1120pt台に位置する75日移動平均線に迫る動きとなっている。個別では決算発表のオキサイド<6521>などが大幅高。ただ、前日のマザーズ市場では直近IPO(新規株式公開)銘柄がかなり荒い値動きとなり、足の速い投資資金中心の取引となっている可能性がある。  さて、米長期金利は先週末にかけて一時1.6%台まで上昇したのち低下傾向にある。9月PPIが前月比+0.5%(8月+0.7%、市場予想+0.6%)と鈍化した点はインフレ懸念の緩和につながりそうなものだが、期待インフレ率の指標である10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は14日、2.52%(0.00pt)と高止まりだ。NY原油先物相場が1バレル=80ドル台という高水準を維持しており、こうした商品高を背景にインフレ懸念は拭いづらいだろう。  前日の当欄でも述べたが、このところスタグフレーション(不況と物価高の同時進行)を見越して株式・債券のショート(売り持ち)ポジションを構築していた海外ファンド勢が多かったとみられ、ここ数日の株高・債券高は物価指数発表や国債入札といったイベント通過による売り方の買い戻しが主因だった可能性がある。特に、BEIの高止まりで名目金利とともに実質金利が低下し、ハイテク関連を中心としたグロース(成長)株は買い戻しが誘発されやすい。  もっとも、前述したようにインフレ懸念などの世界経済の先行きを巡る不透明要因は依然として残るため、国内外投資家が積極的な買い持ちへと転じるかよく見極める必要があるだろう。引き続き各国経済指標の発表は多く、今晩の米国では9月小売売上高、10月NY連銀製造業景気指数、10月ミシガン大学消費者マインド指数などがある。また、週明け18日には中国で9月国内総生産(GDP)などの重要指標の発表が予定されており、これらの結果を受けて再び相場の方向感に変化が出てくる可能性はあるだろう。  前日の先物手口を見ると、BofA証券が東証株価指数(TOPIX)先物の買い越しを続ける一方、シティグループ証券が売りに傾いた。また、11~12月物オプションでは、権利行使価格27500~28000円のプット(売る権利)の建玉がかなり膨らんでおり、株価急落に備えたヘッジニーズが強いことを窺わせる。市場には強弱感が入り交じっており、日経平均も目先3万円の大台を回復しに行くような動きとはなりづらいだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 19件
2698 東証スタンダード
2,847
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時価総額 47,744百万円
大手100円ショップチェーン。日用品や雑貨、事務用品等を扱う「キャンドゥ」を全国展開。イオン傘下。1272店舗展開。75店舗を新規出店。趣味嗜好品の品揃えを拡充。24.2期3Qは既存店売上が堅調。 記:2024/02/03
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-9(%)
時価総額 230,052百万円
レストランチェーン。レストランや居酒屋、ベーカリー等に加え、レストランの受託運営も行う。連結店舗数は1128店舗。JA全農と包括業務提携契約を締結。海外はシンガポール等が好調。24.2期3Qは2桁増収。 記:2024/02/02
3415 東証プライム
291
5/2 15:00
-5(%)
時価総額 14,112百万円
国内ブランドに特化のセレクトショップを展開。海外は中国を開拓。25.1期は既存実店舗の増収を想定。中国の不採算店閉鎖やECの値引き抑制による利益率改善も見込む。中計では28.1期に営業益30億円を目指す。 記:2024/04/16
3922 東証プライム
1,815
5/2 15:00
-10(%)
時価総額 24,424百万円
プレスリリース配信代行サービスを通じ企業のPRを支援。タスク管理ツールも。ベクトル傘下。利用企業社数は9万1115社。国内上場企業の56.7%が利用。利用企業数の増加等で、24.2期3Qは2桁増収増益。 記:2024/03/04
6335 東証スタンダード
436
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+3(%)
時価総額 3,806百万円
新聞用・商業用オフセット輪転機の老舗。読売新聞を中心に新聞社各社と取引関係を構築。デジタル印刷機など商業印刷機も展開。大手電機メーカーなどから無人搬送車を受注。増収効果等で24.3期3Qは大幅営業増益。 記:2024/02/22
6521 東証グロース
2,658
5/2 15:00
-42(%)
時価総額 26,444百万円
光学製品メーカー。光学単結晶や光部品、レーザ光源、光学測定装置を製造、販売する。がん診断のPET装置向けなどに強み。24.2期3Q累計は新領域事業が伸び悩む。理化学用途向けの一部大型案件の延伸が響く。 記:2024/02/03
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
-40(%)
時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,107
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 3,912,825百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,670
5/2 15:00
+920(%)
時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7453 東証プライム
2,500
5/2 15:00
-11.5(%)
時価総額 701,950百万円
大手雑貨店チェーン。生活雑貨や衣服、食品等を販売する「無印良品」を国内で展開。海外では「MUJI」を展開。国内外で1230店舗展開。国内は28店舗を新規出店。国内事業は収益伸長。24.8期1Qは大幅増益。 記:2024/02/02
7599 東証プライム
1,361
5/2 15:00
-6(%)
時価総額 145,475百万円
中古車買取・販売店「ガリバー」を展開。自動車保険や車検・整備などの付帯事業も手掛ける。国内直営店の小売台数は10万6483台と増加。値引き抑制の奏功で小売台あたり粗利は増加。24.2期3Qは日本が増収。 記:2024/03/05
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8233 東証プライム
2,291.5
5/2 15:00
+54.5(%)
時価総額 407,335百万円
大手百貨店。日本橋、新宿、新宿、大阪、京都などに大型店を有し、海外ではシンガポール、ベトナム、タイなどで店舗展開。子会社の東神開発と「まちづくり」を推進。国内顧客とインバウンド好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/01/26
8267 東証プライム
3,233
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 2,818,934百万円
流通大手。総合スーパーを軸に食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを展開。PB「トップバリュ」は値下げに重点。タカキューとは資本業務提携を解消。全セグメント好調で、3Q累計営業利益は過去最高更新。 記:2024/01/26
9101 東証プライム
4,285
5/2 15:00
-39(%)
時価総額 2,186,057百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9107 東証プライム
2,142.5
5/2 15:00
+11.5(%)
時価総額 1,531,305百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10