マーケット
7/1 15:15
39,631.06
+47.98
39,118.86
-45.20
暗号資産
FISCO BTC Index
7/2 6:30:13
10,193,366
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感

2020/12/16 12:11 FISCO
*12:11JST 日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感  日経平均は反発。79.90円高の26767.74円(出来高概算5億5390万株)で前場の取引を終えている。  前日15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は337.76ドル高の30199.31ドル、ナスダックは155.02ポイント高の12595.06ポイントで取引を終了した。米ファイザーに続き、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンが今週中に許可されるとの期待に寄り付きから上昇し、その後、追加経済対策の合意成立への期待感もあり上げ幅を拡大した。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でもワクチン普及に向けた動きが好感され、株価支援要因となった。一方、足元の感染拡大への懸念に加え、外為市場で1ドル=103円60銭台と昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円高・ドル安に振れたことなどが株価の重しとなり、日経平均は次第に伸び悩んだ。  個別では、出光興産<5019>がTOBを実施すると発表した東亜石油<5008>がTOB価格2450円にサヤ寄せする形でストップ高買い気配となり、20年12月期の業績・配当予想を上方修正したツバキナカシマ<6464>がストップ高まで買われ、21年10月期営業利益が2.30億円予想と前期の5.01億円の赤字から黒字に転換する予想と発表した土屋HD<1840>、未定としていた20年12月期配当を40.00円とすると発表したSTIフードHD<2932>、21年5月期業績予想を上方修正した三協立山<5932>、今期の復配見通しや劣後ローンによる資金調達で1株価値の希薄化懸念が後退したパーク24<4666>、組込みパソコン関連企業を買収すると発表したPCIHD<3918>、生産性改善効果織り込む局面として国内証券が格上げしたアルプスアルパイン<6770>が上げた。  一方、業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行したVコマース<2491>、ツルハHD<3391>、アスクル <2678>、21年1月期営業利益が前期比10.0%増と発表し材料出尽くし感が台頭したエニグモ<3665>が下げた。  セクターでは、パルプ・紙、非鉄金属、その他金融業、鉱業、不動産業などが値上がり率上位。一方、ゴム製品、金属製品、医薬品、倉庫運輸関連、サービス業などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は48%となっている。  「怒涛のIPOラッシュ」が始まった。一昨日14日の当欄では、IPOラッシュとなるこの機会に、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数の今年の上昇率を比較し、「少し長いタイムスパンでは、グロース株のパフォーマンスがバリュー株より優位となるのかもしれない」と書いた。さらに長いタイムスパンではどうだろう。  2010年末から昨日までのほぼ10年間の上昇率は、TOPIXが98.2%、TOPIXグロースが146.4%(2.4倍)、TOPIXバリューが57.7%。パフォーマンスの差は歴然だ。毎年の年間上昇率の平均は、TOPIXが8.7%、TOPIXグロースが11.1%、TOPIXバリューが6.3%。年間で下落したのはこの10年でTOPIXが3回、TOPIXグロースが3回、TOPIXバリューが今年を含め4回。TOPIXグロースが年間パフォーマンスでTOPIXバリューを下回ったのは2016年(TOPIXグロースは2.7%下落、TOPIXバリューは1.1%下落)の1回のみとなっている。期間をより長くとれば、TOPIXグロースのパフォーマンスがTOPIXバリューよりも優位になりそうだということは言えそうだ。  なお、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数は連結PBRは定期的に銘柄入れ替えが行われ、TOPIXグロースはPBR(株価純資産倍率)上位銘柄、TOPIXバリューはPBR下位銘柄で構成される。TOPIXバリューは「割安株」の集合体と言うことはできそうだが、TOPIXグロースは必ずしも「成長株」とは言いにくい銘柄が多く含まれる可能性もある。また、銘柄の時価総額は考慮されており、「TOPIXバリュー=小型株」ということではない。最後に、長期間ではグロース株のパフォーマンスが良いと言っても、上記のように、TOPIXグロースの年間パフォーマンスはこの10年間で3度マイナスとなっている。決まりきった結論になるが、IPO銘柄への投資に際しては、銘柄選択と投資タイミングが最も重要だということだろう。前向きかつ慎重に臨みたい。  後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチン普及による経済活動正常化への期待の一方で、米ニューヨークで都市封鎖の可能性が伝えられるなど感染拡大による足元景気悪化が懸念され、強弱感が対立しており、ポジションを一方に傾けにくいムードとなっている。また、今晩米国で11月の小売売上高、12月のPMI速報値が発表され、日本時間の明朝4時にFOMCの結果発表、同4時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、これらの結果、内容を見極めたいとする向きも多く、見送りムードが広がる可能性もありそうだ。(小山 眞一) 《AK》
関連銘柄 13件
1840 東証スタンダード
223
7/1 15:00
+1(%)
時価総額 5,748百万円
北海道地盤の住宅メーカー「土屋ホーム」を中核とする持株会社。積雪寒冷地域の高気密・断熱住宅に強み。リフォーム事業、不動産売買事業等も。不動産事業は不動産売買事業、分譲住宅や分譲マンションの引き渡しが順調。 記:2024/06/03
2491 東証プライム
1,172
7/1 15:00
-7(%)
時価総額 40,400百万円
アフィリエイト広告等のマーケティングソリューションズ事業、ECモール向けクリック課金型広告等のECソリューションズ事業が柱。宿泊予約システム等も。新規事業領域、トラベルテック領域への投資加速を図る。 記:2024/05/16
2678 東証プライム
2,163
7/1 15:00
-22(%)
時価総額 210,934百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。24.5期3Q累計はロハコが足踏み。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。損害賠償金特益。総還元性向45%目安。 記:2024/04/09
2932 東証スタンダード
5,000
7/1 15:00
+5(%)
時価総額 29,045百万円
水産食材特化の食品メーカー。水産原料素材の調達から製造・販売まで行う。セブン‐イレブングループ向け売上高比率が高い。オンラインショップの運営等も。セブン-イレブン向けデイリー食品は販売個数伸びる。 記:2024/06/17
3391 東証プライム
9,245
7/1 15:00
+85(%)
時価総額 457,184百万円
ドラッグストア大手。傘下に「ツルハ」や「くすりの福太郎」、「レティ薬局」など。北海道や東北で強固なドミナント。ウエルシアHDとの経営統合によりイオンの子会社化へ。店舗展開奏功し、3Q累計は増収・増益。 記:2024/03/27
3665 東証プライム
325
7/1 15:00
-4(%)
時価総額 13,859百万円
ショッピングサイト運営会社。ファッションアイテムの「BUYMA」や旅行サイト、ファッションメディアなどを展開。個人同士のCtoC取引や海外ブランドの取扱いに強み。暖冬で冬物が停滞し、24.1期は足踏み。 記:2024/03/28
3918 東証スタンダード
970
7/1 15:00
+3(%)
時価総額 10,012百万円
自動車や家電、医療機器などの組込みソフト受託開発が主力。金融や製造業、官公庁向けITシステム構築や半導体の開発も手掛け、コンサルから保守・運用までの一環体制を構築。スポット案件剥落し、1Qは利益足踏み。 記:2024/03/28
4666 東証プライム
1,609.5
7/1 15:00
+7(%)
時価総額 275,302百万円
時間貸し駐車場「タイムズ」を運営。英国や豪州などにも進出。カーシェアが成長。レンタカーも。23.10期1Qは交通量回復により駐車場の稼働率改善。外出機会増でカーシェアも好調続く。通期最高業績・復配を計画。 記:2024/04/12
5008 東証スタンダード
3,140
12/12 15:00
±0(%)
時価総額 39,074百万円
石油精製業、電力供給業を展開。出光興産グループ。主に関東地方へ石油製品を供給。京浜製油所は重油分解装置能力が強み。23.3期2Qは2桁の増収、営業増益。出光興産がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2022/11/06
5019 東証プライム
1,054
7/1 15:00
+12.5(%)
時価総額 1,569,747百万円
石油元売りで国内2位。19年に昭和シェル石油と統合。石化製品や資源・再エネ開発なども。24.3期3Q累計は在庫評価影響の縮小や電力用石炭の市況軟化で足踏み。マレーシアで独自エンプラ製造装置の商業運転開始。 記:2024/03/09
5932 東証プライム
807
7/1 15:00
+2(%)
時価総額 25,465百万円
ビル用・住宅用アルミ建材メーカー。店舗什器なども。欧州、タイ、中国にアルミ形材の生産拠点。24.5期上期は店舗什器の需要が回復。価格改定やコスト削減も進む。新湊東工場(富山県)のアルミ押出ラインを増設へ。 記:2024/03/09
6464 東証プライム
812
7/1 15:00
+26(%)
時価総額 33,765百万円
ベアリング用ボール、ボールねじ、精密ローラー、遠心送風機などを製造。ベアリング用精密ボールで世界トップシェア。売上原価や販管費は減少。23.12期通期は営業黒字転換。24.12期は最終黒字転換を見込む。 記:2024/04/09
6770 東証プライム
1,494.5
7/1 15:00
-42(%)
時価総額 327,715百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15