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26日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で4日続落、金融株が下げ主導

2023/6/26 16:46 FISCO
*16:46JST 26日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で4日続落、金融株が下げ主導 連休明け26日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比47.28ポイント(1.48%)安の3150.62ポイントと4日続落した。今年1月4日以来、約5カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。 景気不安が投資家心理を冷やす流れ。端午節3連休(22〜24日)の中国国内旅行者数は新型コロナウイルス流行前の2019年同期を上回ったものの、同期の旅行支出はコロナ流行前水準に届かず、消費活動が停滞している実態が鮮明化した。足もとでは、5月の中国経済指標が軒並み低迷している。人民元安の進行も懸念材料。中国人民銀行(中央銀行)は26日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3営業日連続で元安に設定した。上海外国市場では人民元安に歯止めがかからず、2022年11月以来の水準で推移している。資金流出の警戒感、本土休場中の香港株安も重しとなった。(亜州リサーチ編集部) 金融株が下げを主導。中国銀行(601988/SH)が2.6%安、招商銀行(600036/SH)が1.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.6%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.7%安、中国平安保険(601318/SH)が1.5%安で取引を終えた。 ハイテク株も急落。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)とインターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)がそろってストップ(10.0%)安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.8%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.6%安で引けた。 不動産株も安い。新城控股集団(601155/SH)が2.9%、金地集団(600383/SH)が2.3%、格力地産(600185/SH)と緑地HD(600606/SH)がそろって1.8%ずつ下落している。消費関連株、エネルギー株、運輸株、素材株、インフラ関連株、医薬品株なども売られた。 半面、発電株は物色される。華電国際電力(600027/SH)が5.7%高、上海電力(600021/SH)が4.5%高、大唐国際発電(601991/SH)が3.7%高、華能国際電力(600011/SH)が3.5%高と値を上げた。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.31ポイント(1.60%)安の264.27ポイント、深センB株指数が8.43ポイント(0.74%)安の1124.02ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》