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14日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で3日続伸、中国の金融緩和期待で

2022/4/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で3日続伸、中国の金融緩和期待で 14日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比143.71ポイント(0.67%)高の21518.08ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が70.76ポイント(0.97%)高の7385.58ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は989億900万香港ドルに縮小している(13日は1002億870万香港ドル)。 中国の金融緩和期待が高まる流れ。国務院(内閣に相当)は13日の常務会議で、預金準備率引き下げなどの金融政策ツールを適時に実施する方針を明らかにした。市場関係者の間では、早期の準備率引き下げ観測が強まっている。前日の米株高も投資家心理を改善させた。ただ、香港のイースター連休(15〜18日)を前に手控えムードから上値の重さも目立つ。上海市の新型コロナウイルス新規感染者が過去最多を連日更新しているだけに、積極的に買い進む動きは乏しかった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、景気対策への期待で消費関連が大きく上昇。火鍋チェーンの海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル:6862/HK)が10.1%高で値上がり率トップとなったほか、スポーツ用品の李寧(リーニン:2331/HK)が5.7%高、華潤ビール(291/HK)が5.4%高で引けた。 同じく政策の追い風を見込み、自動車セクターも高い。吉利汽車(175/HK)が5.2%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.7%高で引けた。13日の国務院・常務会議で、自動車や家電などの消費を促す方針を示したことが買い材料。ほか小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が5.8%高となるなど、特に電気自動車(EV)メーカーの上げが目立った。 このほか、不動産管理セクターも堅調。融創服務HD(サナック・サービス:1516/HK)が7.9%高、碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービシズ:6098/HK)が6.5%高、雅生活智慧城市服務(Aリビング・スマート・シティ・サービシズ:3319/HK)が5.7%高で取引を終えた。足元で地方政府による住宅購入規制の緩和が相次いでいることが支援材料となった。 半面、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.0%安となり、ハンセン指数構成銘柄で最大の下げ。傘下アント・グループと国有企業などとの取引状況を巡る調査に、汚職取り締まり機関の共産党中央規律検査委員会も関与していると報じられた。 本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.22%高の3225.64ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。酒造株、石炭株、ホテル・観光株、自動車株なども買われた。半面、石油株が高い。建材株、鉄鋼株の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》