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LaboroAI Research Memo(6):「バリューアップ型AIテーマ」市場に注力し、成長を図る
2024/12/16 14:06
FISCO
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*14:06JST LaboroAI Research Memo(6):「バリューアップ型AIテーマ」市場に注力し、成長を図る ■中長期の成長戦略 Laboro.AI<
5586
>は、特に中期経営計画などは発表していない。しかし下記に述べるように市場環境は今後も堅調に推移するであると考えられ、顧客からプロジェクトを受注し執行するための専門人材の体制をさらに強化することで成長を図る計画だ。 1. 市場環境:バリューアップ型AIテーマの市場規模予想 同社の説明資料によれば、国内AIビジネス市場の規模は2021年度の1.1兆円から2025年度には1.7兆円(54.5%増)、AI構築サービス市場は同5,000億円から8,000億円(60%増)の成長が見込まれている。 また同社では、「AI構築サービス市場におけるバリューアップ型テーマとランザビジネス型(現行ビジネスの維持・運営)テーマの比率はおおむねIT投資における両予算の配分比率と現在同傾向にあり、また今後は各社のバリューアップ予算配分の増加意向を反映する形でバリューアップ型の比率が拡大するであろうと考え、2021年にはAI構築サービス市場の24%を構成する1,400億円程度の規模が存在し、2025年には33%を構成する2,800億円程度へ拡大すると予想する」と述べている。 2. 「バリューアップ型AIテーマ」の市場 (1) 同社が狙う「バリューアップ型AIテーマ」とは 新規製品・サービス創出やビジネスモデル変革などの新しいビジネス施策展開によって企業成長を図るAI開発テーマを「バリューアップ型AIテーマ」と定義し注力する。 (2) 注力産業分野 同社では、バリューアップ型AIテーマ市場を開拓する切り口として、今後も主に以下の2つの産業分野に注力していく。 (研究開発型産業) 製造業などにおける研究開発を通じて、革新的な製品・サービスの創出を目指す分野。取り組み実績としては、化学・素材メーカー(新規材料の探索や新規製法の考案、研究論文情報の探索・要約)、半導体製造装置メーカー(AIを組み込んだ装置・生産ラインの新規開発)などがある。 (社会基盤・生活者産業) 消費者・生活者に直接製品・サービスを提供したり社会インフラを担う分野。取り組み実績としては、食品メーカー(パーソナル献立提案サービスの開発)、製薬メーカー(パーソナル・ヘルス・レコードデータを活用した個別化医療支援プラットフォームの開発)、消費財メーカー(対話AIを活用した1to1マーケティングサービスの開発)などがある。 3. 今後の成長戦略 (1) 第一段階:成長に向けた“土台づくり”(~2024年9月期) 以下の施策を実施した。 a) 顧客基盤の安定的拡大 ・既存顧客の深耕 ・新規顧客の獲得 b) ソリューションの整備 ・既存VDテーマの営業展開の促進 ・新たなVDテーマの掘り起こし c) 成長を支える体制の整備 ・ソリューションデザイナ・機械学習エンジニアの採用の加速化 ・新規参画メンバーが迅速に立ち上がり、活躍するための育成の仕組みの整備・強化 ・人材が持続的かつエンゲージメント高く働くための環境整備 2024年9月期に表出した体制構築上の課題も踏まえ、2025年9月期はc) 体制の整備については、経営の最重要アジェンダの1つとして注力していく方針である。 (2) 第二段階:カスタムAI事業の確立と非連続な成長機会の模索(2025年9月期以降) 以下の施策を実施していく。 VM/VDの好循環を通じた市場成長を超えるペースでの収益の安定成長 ・産業のリーダー企業とのAIの新たな事業価値の共創(VM) ・VMを通じて得られたノウハウの蓄積・ソリューション化 ・異業種を含む他社へのソリューションの“面展開”を通じた顧客基盤の拡大(VD) (3) 第三段階:更なる拡大に向けた新たな事業モデルの確立(長期) 非連続な成長に向けた新たな領域への染み出しの検討 ・カスタムAIと補完的な領域(例:システム開発)への進出 ・上記に向けたインオーガニックな手法の活用検討 ■株主還元策 現在は将来への投資優先で配当は無配 同社は株主還元策として配当を行う予定ではあるが、現在は事業がまだ成長過程であることから内部留保・先行投資を優先し、配当は行っていない。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》
関連銘柄 1件
5586 東証グロース
Laboro.AI
945
12/20 15:30
+5(%)
時価総額 15,014百万円
オーダーメイド型AIソリューション「カスタムAI」の開発・提供を行う。特定産業に依存しないポートフォリオが強み。SCREENなどが主要取引先。既存顧客向け売上比率が高い。体制強化で既存コア事業の成長図る。 記:2024/10/03
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