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カンロ Research Memo(3):コア事業と新規事業の2軸で展開
2024/8/29 13:13
FISCO
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*13:13JST カンロ Research Memo(3):コア事業と新規事業の2軸で展開 ■事業概要 カンロ<
2216
>は、110年以上にわたる長い歴史の中で、糖に関する研究開発を積み重ねてきた。この研究技術力は、食品の安全性を保証する品質管理体制とともに、同社の大きな強みとなっている。加えて、強固なブランド力を支えている。看板商品には、飴カテゴリーからは「カンロ飴」「金のミルク」「健康のど飴」、グミカテゴリーからは「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「マロッシュ(「マシュマロ」商品)」などがある。これらの商品は、同社の事業の中心を担っている。 2023年12月期の売上構成比を見ると、飴は51.9%(前期比1.5ポイント減少)、グミは45.8%(同2.1ポイント増加)、素材菓子は2.3%(同0.6ポイント減少)だった。近年、飴の売上構成比は減少傾向にあるものの、グミの売上が増加していることによるものであり、市場の変化に対応しながら成長を続けている。 同社は、さらなる成長を目指す「Kanro Vision 2030」を実現するため、ブランド基軸経営と顧客起点の商品開発を強化し、コア事業及び新規事業(グローバル事業、デジタルコマース・ヒトツブ事業、フューチャーデザイン事業)の2軸で展開している。 (1) コア事業(飴(ハードキャンディ)・グミ) 同事業は、同社の90%以上の売上高を担う。「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」というバーパスの下、糖を科学する技術を核としている。この技術を活用し、素材の持つ本来の味や機能を最大限に引き出す製品開発に取り組んでいる。同事業では、マーケティング部門とブランド開発部門が一体となり、既存主力ブランドの育成、強化を行っている。国内の販売金額は、飴・グミ市場シェアともにトップクラスのシェアを誇り、既存主力ブランドを中心にさらなるシェア拡大、売上と利益の拡大を図っている。 (2) 新規事業 国内キャンディ事業をコア事業に、コア事業で創出した営業活動によるキャッシュ・フローで成長投資を加速させ、新規事業を推進する。また、企業としての社会的価値の創造を同時に実現する方針である。 (a) グローバル事業 同社は、中国本土、香港、台湾向けを中心に取引の拡大を進めているほか、巨大市場米国を含めた新たな輸出先の開拓や、海外市場向け専用商品の開発にも取り組んでいる。中国のキャンディメーカーであるAmos社「4Dグミ」を輸入し、同商品の日本市場での拡販、定着に取り組んでいる。 (b) デジタルコマース・ヒトツブ事業 同社は、デジタルコマース事業を展開する一環として、自社ECサイト「Kanro POCKeT(カンロポケット)」を立ち上げ、オンライン専用の商品「ホシフリラムネ」や「シークラゲグミ」を販売し、DtoC(Direct to Consumer)ビジネスの拡大に励んでいる。 自社直営店「ヒトツブカンロ」では、店舗運営を行うとともに、「グミッツェル」や「mofuwa」などのオリジナル商品を開発している。さらに、「グランスタ東京店」に続き、2024年春には新たに「ヒトツブカンロ 原宿店」を開店した。また、常設店舗だけでなく、全国各地で期間限定のポップアップストアを展開することで、ブランド認知の拡大を図っている。 (c) フューチャーデザイン事業 同事業においては、同社は、既存のビジネスモデルに囚われず、将来の市場や消費者のニーズに応える新しいビジネスの構築に努めている。この取り組みの一環として、ESG(環境・社会・企業統治)経営を推進する目的で、「サステナブル」と「ウェルビーイング」を重視し、通常は販売できない規格外の飴を再利用するアップサイクルプロジェクトを開始した。さらに、外部の企業とも協力し、「循環型経済」の構築に向けた取り組みを進める予定だ。これにより、資源の有効活用を促進し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《SO》
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カンロ
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時価総額 49,241百万円
老舗菓子メーカー。1912年創業。国内飴市場でトップシェア。グミ市場でシェア2位。カンロ飴、金のミルク、ピュレグミなどが主力ブランド。ピュレグミはテレビCM効果などで売上順調。グミの生産体制強化を図る。 記:2024/10/20
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