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コニシ Research Memo(9):2027年3月期に売上高1,500億円、営業利益115億円を目指す(2)

2024/7/16 13:09 FISCO
*13:09JST コニシ Research Memo(9):2027年3月期に売上高1,500億円、営業利益115億円を目指す(2) ■コニシ<4956>の新中期経営計画 (3) 工事事業(工事部門) 各サブセグメントの売上高(2027年3月期)は、ボンドエンジニアリング157億円(2024年3月期比23.4%増)、コニシ工営20億円(同17.9%増)、近畿鉄筋コンクリート18億円(同16.4%増)、角丸建設56億円(同18.4%増)、中信建設20億円(同16.5%増)を計画している。 計画遂行のために以下の施策を実行していく。 1) リペア市場(土木補修分野)における事業拡大 建設後50年以上を経過する橋梁が、2030年には約55%となる見込みであるため、ボンドエンジニアリングを中心に、社会インフラの老朽化対策工事に注力し、さらなる事業の拡大を図る。 2) 事業規模拡大に向けた体制の構築 有資格者(土木施工管理技士等)の採用強化に注力する。社内育成による資格取得の推奨を進める。 3) M&Aによる事業拡大 社会インフラの補修・改修・補強工事業のなかで、特にリペア需要が見込まれる「橋梁分野」で相乗効果が発揮できるM&Aを推進する。 【工事事業グループM&A実績】 2013年:近畿鉄筋コンクリート(橋梁などの上部床版工事業) 2017年:角丸建設(土木建築工事業) 2020年:(株)和泉(2023年、角丸建設に吸収合併) 2020年:山昇建設(株)(2022年、ボンドエンジニアリングに吸収合併) 2023年:中信建設(土木建築工事業) 3. 資金配分計画と主な設備投資 (1) 資金配分計画 今回の中期経営計画では、成長に必要な設備投資に加え、安定的な配当と自己株式取得により株主還元を強化する。資金配分としては、設備投資(3年累計)に150億円、株主還元に総額120億円(うち自己株式取得に50億円、配当に70億円=配当性向30%)を使う予定だ。 一方で、資金の源泉としては、すべてを中期経営計画期間内の営業キャッシュ・フローで賄う計画だ。 (2) 設備投資 生産能力の増強及び効率化・合理化、DXの推進のために、過去最大規模(3年累計150億円)の設備投資を行う予定であり、主な投資案件は、現時点で以下のとおりである。 1) 生産・物流体制の強化(105億円) a) 「コニシ栃木工場」新製造所・物流倉庫の建設(2025年4月稼働予定) ・水性接着剤の生産2拠点化(現在は滋賀工場のみ)によるBCP対策と東日本エリアへの配送効率向上 ・生産工程・充填・入出庫作業の自動化(省人化によるコスト削減) b) 「コニシ滋賀工場」生産合理化の推進 ・生産工程・設備の見直しを行い、生産効率向上を図る(生産量増、コスト削減) c) 「サンライズ」シーリング材製造設備の増設・更新(2026年4月までに随時稼働予定) ・生産設備導入及び既存設備更新(生産効率向上、省人化によるコスト削減) d) 「ウォールボンド工業」新物流倉庫の建設(2025年7月稼働予定) ・入庫作業の自動化(省人化によるコスト削減) 2) DXの推進(15億円) a) 新基幹システムの導入(2025年4月導入予定) ・現在の課題及びビジネス環境等を考慮した効率的・合理的なシステムの導入 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《AS》
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時価総額 90,624百万円
接着剤メーカー最大手。1870年創業。工業用接着剤等のボンド事業のほか、工業薬品や合成樹脂等の化成品事業、工事事業等も。合成接着剤「ボンド」で知名度。新製品の市場導入などで新規開拓強化に取り組む。 記:2024/10/12