*13:39JST サスメド Research Memo(9):2024年6月期通期は損失拡大予想
■今後の見通し
● 2024年6月期通期業績(非連結)予想の概要
サスメド<4263>の2024年6月期通期の業績(非連結)予想は2024年2月14日付で公表し、売上高が前期比34.7%減の346百万円、営業利益が459百万円の損失(2023年6月期は48百万円の損失)、経常利益が452百万円の損失(同44百万円の損失)、当期純利益が457百万円の損失(同50百万円の損失)としている。期初時点では不眠障害治療用アプリ「サスメド Med CBT-i」の収益を合理的に算定することが困難であり、DTxプロダクト事業における新たな契約一時金やマイルストンの計上の可能性もあるため未定としていたが、2024年1月に「サスメド Med CBT-i」の保険適用希望書の取り下げを行ったことを踏まえ、研究開発費や人件費など販管費の増加により各利益段階の損失が拡大する見込みとした。DTxプラットフォーム事業についてはサービス利用料収入の順調な拡大を見込んでいる。研究開発費の計画は同52.0%増の268百万円としている。
なお2024年6月期の重点施策として、DTxプロダクト事業では「サスメド Med CBT-i」の事業化に向けた保険収載を目指すほか、開発パイプラインの拡充・進捗を推進する。DTxプラットフォーム事業では臨床試験システム「SUSMED SourceDataSync」の新規案件獲得、ブロックチェーン技術によるレジストリ構築開始などを推進する方針としている。また、あすか製薬との契約に基づいて契約一時金200百万円を受領しているが、収益計上は2025年6月期以降の見込みとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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