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今週のマーケット展望「日経平均予想は31300~32500円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
2023/6/5 10:19
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*10:19JST 今週のマーケット展望「日経平均予想は31300~32500円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ) 皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。 日経平均が33年ぶりの高値をつけ上昇しつづける中、気になるのは、そろそろ調整が入るのかどうかというところですね。 さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月5日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。 まず広木さんは、週末の動きについて、『先週金曜日のNY株式市場は続伸し、ダウ平均は700ドル超の大幅高を演じた。これを受けて日本時間3日早朝の夜間取引で日経平均先物は420円高となり3万1970円で引けた。取引時間中には一時3万2000円を上回る場面もあった』と伝えています。 そして、『週明けの東京市場で日経平均はいよいよ3万2000円の大台を試す場面もありそうだ』としつつも、『問題はその後だ』と広木さんはいいます。 『目標達成感から、さすがにそろそろ調整を入れて然るべきだと思われる。しかし、これまでのところ、そうした思惑はすべて外れ、「押し目待ちに押し目なし」を地で行く展開が続いてきた』ということです。 その背景については、まず『調整して然るべきとの根拠は一本調子の上昇によるテクニカル的な過熱感だが、実はそれも思い込みで、たいして過熱感が強まっているわけではない。先週末時点で25日移動平均からの乖離率は日経平均でも5%に達していない。TOPIXに至っては3%程度である。 これは騰落レシオを見ると納得できる。東証プライム市場の騰落レシオ(25日平均)は102.2%とほぼニュートラル。つまり、半導体など一部の銘柄への集中物色で上げてきた相場であり、全面高となっていないため、相場全体の過熱感は乏しいのである』と説明しています。 加えて、『需給面の要因がある』として、『日本株相場が33年ぶり高値ということは、戻り待ちの売りがほとんど出てこないということだ。33年前の玉を抱いているような投資家はほぼいない。33年前の90年は、年が明けると前年末の高値からつるべ落としのように下落し続け、もみ合いもなかったことからこの価格帯は「真空地帯」である。よって売りは、直近下値で買った投資家の利益確定売りに限定されるが、下値で買えているのは外国人投資家のみで、短期利食い売り志向の強い個人は逆にここまで7週連続で売り越しに回っている。利益確定売りどころか踏み上げられて買い戻しを迫られる状況だ』と説明。 こうしたことが『「押し目待ちに押し目なし」になっている背景ではないかと思う』と分析しています。 ただし、『そうは言っても、いつかは相場の潮目が変わるものだ』として、『週末には株価指数先物・オプション6月限の特別清算指数算出(メジャーSQ)を控える。6月月末は四半期末に当たり、機関投資家のリバランスも大規模に行われるだろう。それに先立って、SQが転機となるか要警戒である』と警戒を呼び掛けています。 今週の経済指標については、『海外では米国のISM非製造業景気指数(5日)、中国の貿易収支(7日)が注目される』と伝えています。 国内については、『今週は国内のほうが、注目指標が多い』として、『6日に家計調査と毎月勤労統計調査、7日に景気動向指数、8日に1-3月期国内総生産(GDP)確報値と景気ウォッチャー調査が発表される』とスケジュールを伝えた上で、『GDP改定値は上方修正が予想されている。 街角景気も悪くないだろう。国内景気の堅調さが確認されれば、景気減速感が強まる欧米との比較優位でさらなる日本株市場への資金流入も期待できるだろう』と予想しています。 最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万1300円~3万2500円』としました。 参考にしてみてくださいね。 山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。 フィスコマーケットレポーター 山崎みほ 《CS》
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