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トランプ次期政権による米中関係の悪化を警戒【クロージング】

2024/11/14 16:30 FISCO
*16:30JST トランプ次期政権による米中関係の悪化を警戒【クロージング】 14日の日経平均は3日続落。185.96円安の38535.70円(出来高概算21億4000万株)と、本日の安値で取引を終えた。米長期金利の上昇を受け円安ピッチが速まったことから、輸出関連株中心に買いが先行し、日経平均は反発スタート。前場中盤にかけて上げ幅を広げ、39084.44円まで上値を伸ばした。ただ、トランプ次期政権人事に関する報道を背景に再びリスク回避の動きとなり、前場終盤にはマイナスに転じた。前日終値を挟んでの推移が続くなか、「クウェート投資庁のマネージングディレクターが交代を検討」と米メディアが報じたため、オイルマネーの投資縮小への警戒感などから買い見送りムードにつながったとの見方から引けにかけて下げ幅を広げた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、非鉄金属、倉庫運輸、卸売など9業種が上昇。一方、電気ガス、石油石炭、金属製品、海運など24業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、NTTデータ<9613>、KDDI<9433>、リクルートHD<6098>が堅調だった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>が軟調だった。 前日の米国市場では、10月のコアCPI指数が市場予想通りだったことが安心感につながり、NYダウは上昇。東京市場にも買い安心感につながった。しかし、「第1次トランプ政権で米通商代表部(USTR)代表を務めたロバート・ライトハイザー氏を、通商担当トップに起用する方針を示した」と伝わると、相場の重荷になった。対中強硬派であるため、対中関税強化などへの懸念が広がった。 トランプ・トレードも一巡してきたとみられるが、米中関係の緊張など、マイナス面に備えた動きをみせている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が弱い値動きのなかでは強いリバウンドは期待しづらいところである。なお、決算発表は本日でピークを通過した。決算の結果を受けて過剰な反応が目立っていたこともあり、急落を余儀なくされた銘柄などには、見直す動きが意識されてきそうだ。日経平均の方向感が定まりにくいなか、個別の材料を手掛かりとした物色に向かわせそうである。 《CS》
関連銘柄 8件
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6762 東証プライム
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大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
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8035 東証プライム
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時価総額 10,349,986百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,023
11/18 15:30
-3(%)
時価総額 11,009,642百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9613 東証プライム
2,766.5
11/18 15:30
+46.5(%)
時価総額 3,880,016百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,460
11/18 15:30
-780(%)
時価総額 15,739,211百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,734
11/18 15:30
-186(%)
時価総額 12,838,936百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17