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エヌビディアの決算を前にリバランスの動き【クロージング】

2024/8/28 16:09 FISCO
*16:09JST エヌビディアの決算を前にリバランスの動き【クロージング】 28日の日経平均は続伸。83.14円高の38371.76円(出来高概算13億7000万株)で取引を終えた。朝方は円相場が1ドル=143円台後半へと円高に振れたことが重荷となり売りが先行。日経平均は取引開始直後に38141.49円まで水準を切り下げた。ただ、その後は1ドル=144円半ば程度まで円高が一服しており、これに連動して買い戻しの動きが優勢となった。日経平均は後場中盤にかけて上げ幅を広げ、大引け間際には38399.91円まで上値を伸ばす場面があった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が990に迫り、全体の6割を占めた。セクター別では、輸送用機器、電気機器、保険、医薬品、精密機器など16業種が上昇。一方、パルプ紙、石油石炭、鉱業、金属製品、水産農林など17業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、トヨタ<7203>、レーザーテック<6920>、第一三共<4568>、ソニーG<6758>>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、トレンド<4704>が軟調だった。 前日の米国市場では主要株価指数が上昇したものの、エヌビディアの決算待ちで模様眺めムードの強い展開だった。東京市場においても同様の流れのほか、円高が警戒された。その後、氷見野良三日銀副総裁の講演で、ハト派的な文言が出たことから、円高が一服し日経平均は切りかえした。また、エヌビディアの決算内容を見極めたいとのムードが強い一方で、売り方にとってはいったんポジションを買い戻す動きもみられ、ハイテク株の一角には上昇する動きもあった。 投資家の最大の関心事であるエヌビディアについては、次世代AI半導体の発売が設計上の問題で3カ月以上遅れる可能性があるとの報道があるほか、台湾からの米国向け輸出もピークアウトしている感があり、弱い内容を予想する関係者が多いとみられる。明日の東京市場は先回り的な売買が先行する可能性があると考えられるが、予想ほど悪くなければ、アク抜けの動きも意識されてきそうである。また、先物主導での荒い値動きが警戒されるが、下落局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 《CS》
関連銘柄 9件
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4704 東証プライム
8,027
11/22 15:30
+73(%)
時価総額 1,131,020百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17