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来週の相場で注目すべき3つのポイント:米雇用統計、ECB政策金利発表、ISM製造業景況指数

2024/6/1 18:24 FISCO
*18:24JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米雇用統計、ECB政策金利発表、ISM製造業景況指数 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限39200円-下限37600円 5月31日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は前日比574.84ドル高(+1.51%)の38686.32ドル、ナスダックは2.06ポイント安(-0.01%)の16735.02、S&P500は42.03ポイント高(+0.80%)の5277.51で取引を終了した。大証ナイト・セッションの日経225先物は、通常取引終値240円高の38730円で取引を終えた。 金利上昇を受けて、ふくおかFG<8354>、九州FG<7180>、りそなHD<8308>など地銀株や、第一生命HD<8750>など保険株の動きが好調。セクター別では上昇している業種もあるが、東京市場全体でみると金利上昇は買いを手控えさせる要因となっている。2-3月の強い地合いであれば、金利上昇を「脱デフレ」とポジティブに捉え大型株が買われたかもしれないが、投資家心理が悪化している状況下、関連するセクター以外は買いを手控えるネガティブな捉え方が先行している様子。6月13-14日に開催される日銀金融政策決定会合では、国債買入の段階的な減額や追加の利上げ時期などに対する声明、発言の有無が注目されている。日銀会合の直前である11-12日には米連邦公開市場委員会(FOMC)も開催されることから、6月中旬の日米中銀会合を通過するまで方向感に乏しい地合いは継続する可能性もあろう。 日足チャートでは、25日移動平均線が位置する38480円水準まで値を戻したが、4月下旬から一カ月ほど下値支持線として機能していた75日移動平均線38940円水準からは下放れた。5月のプライム市場の平均売買代金(1営業日換算)は4.55兆円となった。2月は5.16兆円、3月は5.12兆円、4月は4.45兆円であったが、2-3月と比較すると減少傾向にある。売買代金は株価より先行してピークを付ける傾向があるが、日経平均は3月22日に終値ベースの史上最高値40888.43円を付けていることから、今回もセオリー通りとなっている。 一方、TOPIXは、25日移動平均線より上で推移している。日経平均とは異なり、TOPIXは75日移動平均線より25日移動平均線の方が上で推移していることからTOPIXの方がチャート形状は強いと言えよう。金利上昇を受けて時価総額が大きい銀行株や保険株が上昇している一方、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった値がさ半導体株がさえないことから、NT倍率は13.88倍と今年最も低い水準である。TOPIXは3月22日の終値ベースの年初来高値2813.22ポイントまであと2%を切っている。6月中旬の日米中銀会合まで、TOPIX優位の地合いが続けば、TOPIXが年初来高値を更新する可能性もあろう。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は底堅い値動きか。日本の長期金利がさらに上昇した場合、リスク回避的な円買いが入りやすい。また、日本銀行は金融正常化について前向きに検討しており、日本政府は過度な円安進行に対してけん制姿勢を崩していない。5月に為替介入が実施された157円以上では日本の為替介入が警戒され、投機的なドル買い・円売りは縮小する可能性がある。 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を長期間据え置く方針を固めており、多くの投資家は当面ドルを選好するとみられる。次回6月11-12日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では現行の政策金利を維持する公算。9月以降に年内2回の利下げという市場シナリオは後退しており、ドル高に振れやすい相場展開が見込まれる。日本銀行が6月の国債買い入れ予定額を5月と同額としたことも意識されそうだ。 ■来週の注目スケジュール 6月3日(月):設備投資(1-3月)、ジャパン・エネルギー・サミット(5日まで)、中・財新製造業PMI(5月)、米・ISM製造業景況指数(5月)など 6月4日(火):独・失業率(失業保険申請率)(5月)、米・JOLT求人件数(4月)、台湾・台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX、7日まで)など 6月5日(水):毎月勤労統計-現金給与総額(4月)、実質賃金総額(4月)、アストロスケールホールディングスが東証グロースに新規上場(公開価格:850円)、豪・GDP(1-3月)、中・財新サービス業/総合PMI(5月)、欧・ユーロ圏サービス業/総合PMI(5月)、欧・ユーロ圏生産者物価指数(4月)、米・ADP全米雇用報告(5月)、米・ISM非製造業景況指数(5月)など 6月6日(木):中村日銀審議委員が札幌市金融経済懇談会で講演、同記者会見、欧・ユーロ圏小売売上高(4月)、欧・欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表、ラガルド総裁が記者会見、米・貿易収支(4月)、英・イングランド銀行(英中央銀行)意思決定者パネル(DMP)調査など 6月7日(金):家計支出(4月)、独・鉱工業生産指数(4月)、欧・ユーロ圏GDP確報値(1-3月)、米・非農業部門雇用者数(5月)、米・失業率(5月)、米・平均時給(5月)、中・外貨準備高(5月)、中・貿易収支(5月)など 《CN》
関連銘柄 6件
6857 東証プライム
6,974
10/4 15:00
+109(%)
時価総額 5,343,263百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
708
10/4 15:00
+13.9(%)
時価総額 328,070百万円
肥後銀行、鹿児島銀行の経営統合で2015年に誕生した持株会社。九州FG証券、九州デジタルソリューションズなども傘下に持つ。総資産は13兆5000億円超。事業領域の拡充、地域産業の成長支援強化などに注力。 記:2024/07/04
8035 東証プライム
25,355
10/4 15:00
-405(%)
時価総額 11,958,255百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8308 東証プライム
960.2
10/4 15:00
+10.4(%)
時価総額 2,305,421百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。デジタルガレージとの資本業務提携を強化。十六FGとリテール分野で戦略的業務提携。26.3期純利益1700億円目標。 記:2024/05/16
3,604
10/4 15:00
+72(%)
時価総額 688,861百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
3,810
10/4 15:00
+64(%)
時価総額 3,929,440百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30