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前場に注目すべき3つのポイント~重要イベントを前にこう着感強まる~

2023/8/23 8:30 FISCO
*08:30JST 前場に注目すべき3つのポイント~重要イベントを前にこう着感強まる~ 23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■重要イベントを前にこう着感強まる ■日清紡HD、23/12下方修正 営業利益 150億円←240億円 ■前場の注目材料:SCREEN、富山に新工場、半導体装置部品を増産 ■重要イベントを前にこう着感強まる 23日の日本株市場は、重要イベントを前にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが174ドル安、ナスダックは8ポイント高だった。格付け会社S&Pグローバル・レーティングによる複数銀の格下げ発表を受け金融システムへの不安が再燃したほか、一部小売企業の冴えない決算を受けて消費動向にも懸念が広がり、一段安となった。一方、ハイテクは引き続き押し目買い意欲が強く、ナスダックはプラス圏を維持した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比160円安の31760円。円相場は1ドル145円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢で始まることになりそうだ。ジャクソンホール会合を控えるなか、積極的な売買は手控えられやすく、持ち高調整といったリバランスの動きが中心になりそうだ。昨日の東証プライムの売買高は11億株を下回る薄商いであり、模様眺めムードは強そうである。日経225先物はナイトセッションで一時節目の32000円を回復する場面も見られたが、チャート上では75日線が上値抵抗線として意識されやすい。イベントを前に同線突破を狙った積極的な商いは期待しづらいだろう。 もっとも短期的な売買が中心とみられるため、売り仕掛け的な動きも限られそうである。薄商いのなかでは買い戻しも早いと考えられ、売り仕掛け的な流れに対しては、その後の買い戻しを狙った押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、米国では地銀の格下げが重荷となったが、想定されていたこともあり、VIX指数は小幅に低下している。リスク回避姿勢を強めてくる流れにもなりづらく、インデックス売買の影響を避ける形での個別物色は活発になりそうだ。 また、日中は中国市場の動向に振らされやすい面はあるだろうが、これについても先物主導での短期的な動きと考えられる。なお、エヌビディアの決算を控えていることからハイテク株への物色は手控えられそうだが、そもそも期待先行で買われている需給状況ではないため、アク抜けを想定した押し目狙いの動きはありそうだ。一方で、銀行株は手掛けづらいなか、やや日経平均型優位の展開が意識されよう。 ■日清紡HD、23/12下方修正 営業利益 150億円←240億円 日清紡HD<3105>は2023年12月期業績予想の修正を発表。売上高は5570億円から5360億円、営業利益を240億円から150億円に下方修正した。TMD社株式譲渡に伴う特別損失を計上する見込となった。また、これに伴う費用の増加に加え、官公庁向け案件が減少している無線・通信事業や、スマホやパソコンの需要回復遅れによるマイクロデバイス事業の売上減少により予想を下回る見込み。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(31856.71、+291.07) ・ナスダック総合指数は上昇(13505.87、+8.28) ・VIX指数は低下(16.97、-0.16) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・日清紡HD<3105>ブレーキ摩擦材を独ファンドに売却 ・芝浦メカトロニクス<6590>全株売却受け価格決定手法を発表 ・SCREEN<7735>富山に新工場、半導体装置部品を増産 ・マツダ<7261>27年めど米にEV専用車投入、プレミアム商品で成長 ・ノリタケ<5331>微細気泡装置を拡販、医薬食品向け取り込み ・エンシュウ<6218>保守サービス強化、増員・受付延長で新規商談につなぐ ・NEC<6701>欧子会社と長崎大が連携、熱帯感染症分野のワクチン設計にAI活用 ・大阪ガス<9532>eメタン製造具体化、丸紅・ペルー社と連携 ・INPEX<1605>豪で新鉱区の権益取得、タイ国営石油と合意 ・ダイセル<4202>次世代通信対応の配線板材料、サンプル出荷、半導体後工程向け開拓 ・東レ<3402>非可食糖設備を拡充、タイで製造技術確立へ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
1605 東証プライム
1,948.5
11/27 15:30
-27.5(%)
時価総額 2,453,426百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
3105 東証プライム
875.3
11/27 15:30
-18.9(%)
時価総額 148,141百万円
日清紡ブレーキ、日清紡メカトロニクス、日清紡ケミカル、日本無線等を傘下に持つ持株会社。1907年に紡績会社として創業。経営資源の重点投入により、無線・通信及びマイクロデバイス事業を軸にした成長加速図る。 記:2024/07/29
3402 東証プライム
945.4
11/27 15:30
-16.8(%)
時価総額 1,542,402百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4202 東証プライム
1,323
11/27 15:30
-47(%)
時価総額 366,396百万円
1919年創業の化学メーカー。酢酸等のマテリアル事業が主力。自動車エアバッグ用インフレータ、化粧品原料、医薬品用添加剤、ディスプレイ材料等も手掛ける。総還元性向40%以上目標。酢酸は国内外で拡販図る。 記:2024/08/29
5331 東証プライム
3,755
11/27 15:30
-55(%)
時価総額 111,471百万円
1904年創業の総合セラミックスメーカー。祖業は洋食器の製造・販売。現在は研削研磨用素材等の工業機材、電子ペースト等のセラミック・マテリアルが柱。配当性向30%以上目安。攪拌装置は化学向けが堅調。 記:2024/06/28
6218 東証スタンダード
558
11/27 15:30
-23(%)
時価総額 3,545百万円
1920年設立の工作機械メーカー。マシニングセンタ、システムライン、半導体レーザー加工機等を手掛ける。ヤマハ発動機などが主要取引先。工作機械事業の新市場への拡販、部品加工事業の拡大・強化などに注力。 記:2024/08/09
6590 東証プライム
7,440
11/27 15:30
-330(%)
時価総額 103,952百万円
半導体製造装置やFPD製造装置、真空応用装置等を手掛ける製造装置メーカー。研磨後洗浄装置、高温リン酸エッチング装置などで高シェア。配当性向35%目途。次世代・先端半導体対応装置の開発・販売などに注力。 記:2024/07/28
6701 東証プライム
12,435
11/27 15:30
-30(%)
時価総額 3,392,890百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
7261 東証プライム
944.8
11/27 15:30
-55.1(%)
時価総額 596,928百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
8,974
11/27 15:30
+82(%)
時価総額 911,669百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
9532 東証プライム
3,212
11/27 15:30
-22(%)
時価総額 1,316,637百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13