マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/25 1:37:44
14,895,892
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は9日ぶり反落、決算シーズン本格化間近、業績修正は十分だろうか

2023/4/19 12:14 FISCO
*12:14JST 日経平均は9日ぶり反落、決算シーズン本格化間近、業績修正は十分だろうか  日経平均は9日ぶり反落。68.43円安の28590.40円(出来高概算4億3715万株)で前場の取引を終えている。  18日の米株式市場でダウ平均は10.55ドル安(-0.03%)と小幅反落。金融決算ではバンク・オブ・アメリカは堅調だった一方、ゴールドマン・サックスが冴えず下落して始まった。一方、中国経済指標の改善を受けた景気回復期待から下げ幅を縮小。ただ、今後の主要企業決算の結果を見極めたいとの見方が強く、方向感が定まらず小幅安で終了、ナスダック総合指数も-0.03%と小幅反落。軟調な米国市場を受けて日経平均は38.99円安からスタート。前日までの8日続伸で短期的な過熱感が意識される中、為替の円安進行に一服感も見られ、序盤は売りが先行、前場中ごろには28531.54円(127.29円安)まで下落した。ただ、心理的な節目近くからは押し目買いが入り、為替も再び円安に進んだこともあり、その後は持ち直した。  個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>のハイテクが全般下落。リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>、Sansan<4443>、ラクス<3923>のグロース(成長)株も軟調。業績予想を下方修正したLIXIL<5938>、レーティングの格下げが確認されたニデック<6594>も大きく下落。  一方、みずほ<8411>、りそなHD<8308>の銀行が堅調で、東京海上<8766>、第一生命HD<8750>の保険が高い。業績上振れの観測報道が伝わったディスコ<6146>、ChatGPTが成長けん引役との報道が手掛かり材料となったアドバンテスト<6857>はハイテク安の中で逆行高。国内証券が目標株価を引き上げたソシオネクスト<6526>も連日で大幅な逆行高となっている。  東証スタンダード市場では業績予想を上方修正したカクヤスグループ<7686>、守谷輸送機工業<6226>が大幅高となり、業績上方修正と増配を発表した萬世電機<7565>はストップ高買い気配のまま終えた。ほか、固定資産譲渡による特別利益の計上を発表したNFK-HD<6494>も急伸した。  セクターではパルプ・紙、海運、精密機器が下落率上位に並んだ一方、保険、陸運、非鉄金属が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は25%となっている。  本日の東京市場は騰勢一服の様相、前日まで8日続伸と連騰劇を見せてきた日経平均もさすがに本日は売り優勢。日経平均は前日に米金融システム不安が台頭する前の3月9日高値水準まで上昇していたことで買い戻し一服感も意識されやすく、短期的な過熱感を冷ます展開となっている。  ただ、主要企業の決算発表の本格化を前に積極的な売買は限られており、全体的に膠着感の強い状況。今後の主要企業決算の内容次第で相場は上下どちらにも動き得るだけに手掛かり材料を待つしかない段階だ。  一方、現在の米S&P500種株価指数の予想PER(株価収益率)は19倍台と割安感に乏しい。また、アナリストの業績予想のこれまでの推移をみると、一株当たり利益(EPS)の下方修正は進んできているが、上述した予想PERの水準から下方修正の幅が十分とは言いにくい。他方、インフレ下で名目ベースの水準が切り上げられるのは当然かもしれないが、一株当たり売上高(SPS)についてはむしろ上方修正が進んでいる。なお、3月の米中堅銀行の経営破綻が起こった後もこうしたSPSの上方修正は続いている。  しかし、銀行の貸し出し態度の厳格化を通じて今後の米国経済の景気悪化を予想する向きは多く、中堅銀行の貸し渋りの影響が懸念される商業不動産ローンの行方を警戒する声も多い。こうした中、これまでのアナリストの業績予想の下方修正幅が十分とは言いにくい。今後は業績予想の下方修正の進展と株価バリュエーションの割高感への警戒感が一段と意識されやすくなる場面もありそうだ。  前日の米国市場の取引終了後にはハイテク企業で先陣を切った動画配信サービスのネットフリックスが第1四半期(1-3月)決算を発表した。売上高とEPSの実績はほぼ市場予想に一致したが、新規契約者数は175万人と市場予想(約205万人)を下回った。また、第2四半期(4-6月)のガイダンスは売上高とEPSともに市場予想を下回った。時間外取引の株価はこれを受けて一時11%急落したが、その後切り返して下げを埋めた。株価反応だけをみれば勝敗は五分五分だったとも言えるが、決算内容としてはネガティブと言わざるを得ない。今後の決算発表の本格化を前に警戒感はやや高まったといえる。  今晩の米国市場では金融のモルガン・スタンレー、ITソリューションのIBM、半導体のラム・リサーチ、ASMLホールディング、電気自動車のテスラが決算を発表する。4月に入ってから半導体関連株の強い基調は失われている。ただ、1-3月でみれば、半導体株は年後半の市況底入れを先取りする形で大きく上昇してきた。依然として反動安の余地はあると考えられ、今晩の半導体決算には注意したい。また、テスラについては4月に入ってから再び一斉値下げを発表した経緯がある。需要鈍化に対応した動きと考えられ、こちらも決算にはやや注意が必要だろう。(仲村幸浩) 《AK》
関連銘柄 22件
3697 東証プライム
15,620
11/22 15:30
+185(%)
時価総額 278,551百万円
ソフトウェアテスト関連サービス、ソフトウェア開発関連サービスが柱。Web企画制作、マーケティング等も。連結エンジニア数は1.1万人超。エンジニア採用、事業開発投資進める。27.8期売上2000億円目指す。 記:2024/10/25
3923 東証プライム
2,043
11/22 15:30
+79(%)
時価総額 370,224百万円
経費精算システム「楽楽精算」が主力。電子請求書発行システム「楽楽明細」やクラウド型販売管理システム「楽楽販売」などのほか、IT人材事業も展開。楽楽精算は累計導入社数が1.7万社超。成長投資を継続。 記:2024/08/23
4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(%)
時価総額 254,238百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
5938 東証プライム
1,769.5
11/22 15:30
+11.5(%)
時価総額 508,448百万円
住宅設備機器メーカー大手。トステム、INAX、新日軽等が統合して誕生。水廻り設備や金属製建材に強み。住宅窓サッシで国内トップシェア。リフォーム関連製品は売上順調。循環型素材「レビア」の拡販等に取り組む。 記:2024/06/11
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6146 東証プライム
42,590
11/22 15:30
+210(%)
時価総額 4,613,221百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6226 東証スタンダード
2,579
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 45,225百万円
荷物用大型エレベーターで国内トップシェア。船舶用エレベーター、垂直自動搬送機「マックリフター」なども手掛ける。南極観測船「砕氷艦しらせ」などで納入実績。受注状況は順調。宇都宮工場の増改築を進める。 記:2024/06/28
6494 東証スタンダード
85
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 3,744百万円
工業炉・燃焼機専門メーカーの日本ファーネスを中核とする持株会社。非鉄金属熱処理炉や一般熱処理炉、ボイラ用低NOxバーナ、産業用各種燃焼装置等を手掛ける。事業基盤の強化、強固な経営基盤の構築などに取り組む。 記:2024/07/28
6526 東証プライム
2,360
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 423,382百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7565 東証スタンダード
3,650
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 8,395百万円
三菱電機の総合代理店。電気機器・産業用システムを中心に、電子デバイス・情報通信機器、設備機器などを扱う。三菱電機グループ。ルネサスエレクトロニクス社製品は取扱終了。新規商材の取り扱い拡大などに注力。 記:2024/08/06
7686 東証スタンダード
478
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 13,860百万円
酒類量販チェーン「なんでも酒やカクヤス」などを運営するカクヤスが中核の持株会社。飲食店向け売上構成比率が高い。配達サービスなどに強み。PB商材の提案強化などにより、個人飲食店を中心に販売拡大を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8308 東証プライム
1,247.5
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 2,995,223百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。埼玉りそな銀行、関西みらい銀行なども傘下に持つ。収益・コスト構造改革の加速図る。26.3期当期純利益1700億円目標。 記:2024/10/28
3,835
11/22 15:30
-13(%)
時価総額 9,738,024百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
3,799
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 3,918,095百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
5,681
11/22 15:30
+63(%)
時価総額 11,589,240百万円
メガ損保の一角。東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、イーデザイン損害保険などを傘下に収める持株会社。北米を中心とする海外保険事業等も。海外保険事業では競争力の高い商品のグローバル展開などに注力。 記:2024/10/25