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【年末年始特集】フィスコ小林アナリストによる2015年IPO振り返り

2015/12/29 20:30 FISCO
*20:30JST 【年末年始特集】フィスコ小林アナリストによる2015年IPO振り返り 2015年のIPO(新規株式公開)社数は92社(PRO Market上場、テクニカル上場を除く)となり、2014年の77社から15社増加した。年初には100社に達するとの見方もあったが、上場直後の企業において不祥事や業績予想の唐突な下方修正が生じたことを受けて、東京証券取引所が「新規公開の品質向上に向けた対応」を証券会社、監査法人等に要請したことなどが影響したようだ。投資家の観点からは、今後安心して新規上場企業に投資できる環境が確保されることに期待したい。 2015年のIPOにおいて最も注目された案件は、言うまでもなく日本郵政グループ3社だろう。3社合計で売出額1.4兆円という大型上場だったが、国民的な関心の高まりを背景に日本郵政<6178>とゆうちょ銀行<7182>は公開価格を1割超、かんぽ生命保険<7181>は同3割超上回る好調な初値スタートとなった。上場後も株価は堅調に推移しているが、指数組み入れ等の需給イベントが一巡する2016年以降は企業としての真の実力が試される局面となる。中期経営計画で掲げた成長戦略の進捗を注視したい。 日本郵政グループ3社を除くと、2015年は大型上場の少ない1年だった。公開規模(公募・売出額の合計)の最も大きな案件はデクセリアルズ<4980>(864億円)で、1000億円を超えた案件はなかった。ただ、投資家の新規上場企業に対する投資意欲は旺盛で、株価パフォーマンスの面では注目すべき案件が多数あった。 公開価格に対する初値のパフォーマンスでは、ロゼッタ<6182>(+433%)、アイリッジ<3917>(+429%)、ネオジャパン<3921>(+402%)と、公開価格の5倍を超える初値を付けた案件が3社あった。これらはいずれも公開規模が10億円未満で、事業内容が株式市場の投資テーマに沿ったものだった。今後、高初値案件を探す上で参考となるだろう。 一方で、需給面や事業内容などから落ち着いた初値形成となったものの、その後高い株価パフォーマンスを見せた銘柄もあった。中村超硬<6166>の初値は公開価格を11.8%上回る1901円だったが、12月18日には一時4880円を付けるまで株価が上昇している。このように独自の強みを持ち、上場後に評価を高める企業にも初値投資妙味があると見ておきたい。 (2015年12月21日、株式会社フィスコ 小林大純)
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7181 東証プライム
3,104
11/22 15:30
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時価総額 1,240,650百万円
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7182 東証プライム
1,445
11/22 15:30
-5(-0.34%)
時価総額 5,418,093百万円
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