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【注目銘柄ダイジェスト】:SANKYOが大幅続伸、西松屋チェが切り返して反発

2022/11/22 16:28 FISCO
*16:28JST 【注目銘柄ダイジェスト】:SANKYOが大幅続伸、西松屋チェが切り返して反発 <9501> 東京電力HD 479 +15 大幅続伸。本日は大手電力株が全面高、電力・ガスセクターは業種別上昇率のトップになっている。国の認可が必要となる一般家庭向け電気料金の値上げ申請を、月内にも行う方向で調整に入ったと一部で報じられている。同社など6電力会社が規制料金の値上げを検討しているもよう。23年4月以降の値上げ実施を目指し、値上げ幅は10%以上の幅になる見通しとされている。収益改善につながるとの見方が先行しているようだ。 <8058> 三菱商事 4558 +113 大幅続伸。バークシャーの大手商社5社の株式買い増しが伝わったことで前日から強い動きが目立つ展開に。同社の保有比率は以前の公表値5.04%から6.59%にまで上昇している。影響度の大きい投資家の着実な買い増しの動きを高評価する動きが継続の形に。商社株式取得の背景としてはインフレヘッジとの見方などが強いようだ。また、サウジアラビアの増産否定が伝わって原油相場が下げ渋ったことなども支援になっている。 <7211> 三菱自 614 +23 大幅反発。前日の欧米為替市場ではドル高・円安が進行しており、同社を始め円安メリット期待が高い自動車株は買い優勢の動きになっている。米10年債利回りは横ばい水準にとどまったものの、中国市場で新型コロナ感染が再拡大、約半年ぶりに死亡者が出たこともあって、「ゼロコロナ政策」の長期化が意識される状況に。リスク回避のドル高につながっているもようだ。 <6752> パナHD 1303 +41.5 大幅続伸。省エネ性能の高い「ヒートポンプ暖房」の生産拠点を欧州に新設する検討に入ったと伝わった。これは電力を使って空気中の熱を活用するもので、環境意識が高まるなかで市場が拡大している。ロシア産燃料への依存から脱却する動きなども市場急拡大の一因となっているようだ。現在、欧州ではチェコ工場で生産しているが、25年度以降に新拠点を建設し、生産規模を足元の6倍の年間100万台程度に高めることを目標に。 <4507> 塩野義薬 7171 +193 大幅続伸。新型コロナウイルスの飲み薬について、厚生労働省では本日、専門家の会議を開き、使用を認めるかどうか審議する予定となっているもよう。承認されれば、国内製薬会社が開発した軽症の段階で使える初めての飲み薬となる。7月には継続審議となっていたが、その後に同社では新たな臨床試験結果を提出していた。承認期待を先取りする動きが先行する形になっているようだ。 <9142> JR九州 2953 +64 大幅続伸。野村證券は投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3100円から3650円に引き上げている。同社路線は他社に比べて回復が見込める観光での利用が多いとしているほか、費用削減も先行しているため、業績の回復確度が高いと評価している。23年3月期営業利益は会社計画290億円を上回る297億円、24年3月期は488億円までの拡大を予想している。 <6417> SANKYO 5060 +285 大幅続伸。メダルを使わない最新スロットであるスマートパチスロが11月21日から導入開始となっている。メダル投入や計数にかけていた時間が大きく短縮され、出玉性能も上がっているもようであるため、人気化が期待されているようだ。同社では「L革命機ヴァルレイヴ」を投入している。最新スロット導入による市場の活性化も期待され、パチンコ・パチスロ関連の一角が強い動きとなっている。 <2206> グリコ 3730 +145 大幅反発。主力商品の「ポッキー」をはじめとする菓子やアイス、食品などについて、23年2月出荷分から順次値上げを行うと前日に発表。値上げ幅は3−16%となり、対象商品は全体の約4割に該当する。8−10月にかけてポッキーなど全体の約3割の商品で値上げや内容量減を実施したばかりだが、材料価格高騰への対応で再度の値上げに踏み切るようだ。収益改善に向けた積極策としてポジティブに捉える動きが先行している。 <7545> 西松屋チェ 1386 +8 切り返して反発。前日に11月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比6.5%減で2カ月ぶりの前年割れとなった。客数が同6.1%減少したほか、客単価も同0.4%低下した。育児・服飾雑貨の売り上げは好調であったが、気温が高かったことで冬物衣料の販売が伸び悩んだもよう。ただ、上半期決算時に通期予想を下方修正、その後の株価も低迷が続いていることで、ネガティブな反応は限定的になっている。 <2307> クロスキャット 1658 +242 急伸し、9月16日の年初来高値を更新している。先週末には、記念配当12円実施による配当計画の引き上げを発表、年間配当金は18円から30円に引き上げ、前期比では実質14円の増配となる。高値を更新したことで上値妙味も広がる形に。また、保険代理店のDX推進に向けてNTTデータと契約締結関係にあることからか、先週末に伝わったNTTデータの地銀システム統合交渉報道を思惑視する見方もあるもよう。
関連銘柄 10件
2206 東証プライム
4,263
11/22 15:30
-19(-0.44%)
時価総額 291,883百万円
1922年創業の総合食品メーカー。健康・食品事業、乳業事業、栄養菓子事業などを展開。ロングセラー商品にポッキー、プリッツなど。アジア中心に海外でも事業展開。中国、東南アジアなどでの事業成長加速に注力。 記:2024/10/13
2307 東証プライム
1,139
11/22 15:30
+19(1.7%)
時価総額 19,370百万円
独立系システムインテグレーター。クラウド型勤怠管理システム「CC-BizMate」などDXサービスも。銀行、保険、クレジットなど幅広い顧客基盤が強み。コア事業の拡大、新規領域への取り組みなどに注力。 記:2024/08/02
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(1.72%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
6417 東証プライム
2,155.5
11/22 15:30
+40.5(1.91%)
時価総額 560,430百万円
パチンコ・パチスロ機メーカー大手。カードシステムや補給機器、喫煙ブース、内装施工等も。配当性向40%目安。パチンコ新台「Pフィーバー三国戦騎7500」の導入を開始。27.3期売上高2200億円目標。 記:2024/06/18
1,551
11/22 15:30
+31(2.04%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
7211 東証プライム
439.3
11/22 15:30
+2(0.46%)
時価総額 654,681百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7545 東証プライム
2,262
11/22 15:30
+136(6.4%)
時価総額 157,410百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。低価格PB商品の開発に注力。1120店舗展開。オンラインストアは売上堅調。海外向け卸売も拡大。IT化で効率化。 記:2024/10/04
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(0.02%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9142 東証プライム
3,934
11/22 15:30
+24(0.61%)
時価総額 618,826百万円
九州最大の鉄道会社。運輸サービスが主力。不動産賃貸業やホテル業、小売業、飲食業、建設業など多角化。不動産・ホテルグループは堅調。ホテルは稼働率上昇。流通・外食グループも伸長。運賃値上げも寄与へ。 記:2024/09/23
558.8
11/22 15:30
-2.2(-0.39%)
時価総額 898,002百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13