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【注目銘柄ダイジェスト】:テルモが大幅続伸、ソフトバンクGは反落

2020/5/19 17:30 FISCO
*17:30JST 【注目銘柄ダイジェスト】:テルモが大幅続伸、ソフトバンクGは反落 <9984> ソフトバンクG 4494 -127 反落。前日に20年3月期決算を発表、営業損益は1兆3646億円の赤字、投資先の未上場企業の収益悪化によるファンド事業の損失が響いた。ただ、4月に公表された業績見通しに沿った内容であり、21年3月期の収益急回復が期待できることことなどから、目先の悪材料出尽くしと捉えられ買い先行で始まった。ただ、時間外取引で米株先物が軟調に推移しているため、その後は利食い売りが優勢となった。 <6752> パナソニック 866.1 +56.6 大幅続伸。前日に20年3月期決算を発表した。調整後営業利益は2867億円で前期比12.3%減、4月27日に予想修正を発表済み。コロナウイルスによる影響は300億円強とされる。21年3月期見通しは非開示とした。決算数値にインパクトはないものの、会社側では今下期には前年度並みの利益を見込むとコメントしているほか、足元で円筒型車載電池の北米工場の黒字継続が確認できたことなどは安心感につながった。 <6301> コマツ 2111.5 +78.0 大幅反発。前日に20年3月期決算を発表、営業利益は2507億円で前期比37.0%減となった。従来計画の2790億円を下回り、配当金も期初計画の110円から94円に引き下げた。新型コロナの影響が100億円ほどの収益悪化要因となり、一過性の利益押し下げ要因もあったもよう。今期業績計画は非開示だが、第1四半期以降は需要回復に備えて生産量も回復する見込みとしており、業績ボトムアウトへの期待が先行した。 <5201> AGC 2849 +176 急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は223億円で前年同期比7.0%増益、200億円弱の市場コンセンサスを上回った。上半期計画は従来の500億円から250億円に減額修正だが、市場予想の範囲内とは捉えられる。EUVマスクブランクスやライフサイエンスを中心とした戦略事業の利益貢献度合いが高まっていること、ガラス事業構造改革加速への意向を提示したことなどはポジティブに捉えられているもよう。 <3465> ケイアイスター 1285 +183 急騰。前日に20年3月期決算を発表、営業利益は64.2億円で前期比8.0%増、従来計画線上での着地となった。最終益下振れに伴い、期末配当金は42円から34円に減額。21年3月期は業績・配当予想とも非開示とした。決算数値にポジティブなインパクトは乏しいが、ステイホームによる戸建住宅に対する需要の高まりなどを背景に、4月から5月10日までの受注金額は7%増としており、プラス視されてたようだ。 <6996> ニチコン 773 +100 ストップ高。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は25.5億円で前期比53.4%の大幅減益、ほぼ従来予想線上での着地となっている。一方、21年3月期は24億円で同5.9%減と小幅減益の見通し、年間配当金は12円から13円に引き上げ計画としている。業績計画はややアグレッシブという見方もあるが、足元の株価パフォーマンスも低調であっただけに、見直しの動きにつながる形のようだ。 <6938> 双信電機 430 +80 ストップ高。前日に20年3月期決算を発表、営業損益は4.4億円の赤字で前期比6.4億円の損益悪化、第3四半期決算時に下方修正した水準で着地した。一方、21年3月期は1.5億円の黒字見通しとしており、ポジティブなインパクトにもつながった。無線LANの新規格Wi-Fi6向け製品や5G向け基地局・通信端末用製品の需要が増加すると見込む。なお、コロナの収益へのマイナス影響は1億円超見通す。 <4543> テルモ 3867.0 +125.0 大幅続伸。前日に20年3月期決算を発表、営業益は1106億円で前期比3.7%増、従来計画をやや上回る水準で着地。21年3月期予想は非開示とした。新型コロナの影響によって、カテーテル手術などが減少し、4月は10%台の減収となっているもよう。ただ、相対的にコロナの影響を受けにくい製品ポートフォリオであること、新型コロナの影響の小さい日本・中国なども相対的に高いことから、警戒感にはつながっていない。 <3436> SUMCO 1620 +22 反発。昨日は半導体関連株安の流れに押されたが、本日はジェフリーズ証券の投資判断「ホールド」から「バイ」格上げも好感された。目標株価も1450円から2300円に引き上げているもよう。シリコンウエハーの需要見通しを引き上げ、21年12月期業績予想を上方修正、データセンターや5G関連需要がモバイルアプリケーションの低迷を吸収すると分析。来年のシリコン需要成長見通しは株価に織り込まれていないと判断。 <4541> 日医工 1338 -60 大幅続落。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は28.7億円で前期比65.1%減益、海外減損やリコール費用計上などが大幅減益の主因に。先に下方修正は実施済み。一方で、21年3月期は75億円で同2.6倍の増益見通しとしている。一過性費用一巡などで大幅増益見通しの形になるが、100億円程度の市場予想は下回る水準となっている。内製化費用などが想定比では重しとなるようだ。
関連銘柄 10件
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(0.36%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3465 東証プライム
4,240
11/22 15:30
-100(-2.3%)
時価総額 67,259百万円
分譲住宅事業が主力の不動産会社。埼玉県本庄市に本社。注文住宅事業や投資用アパート事業、海外事業等も。スケールメリットやデザイン面が強み。分譲住宅のシェア拡大が成長戦略の軸。新規エリアの進出などを図る。 記:2024/06/24
4541 東証プライム
35
3/28 15:00
±0(0%)
時価総額 24,670百万円
ジェネリック医薬品大手。自社開発のジェネリック医薬品や先行医薬品を医療機関向けに供給。製造・品質管理体制の改善図る。日医工グループは損益改善。販売数量増や在庫適正化策等が寄与。23.3期3Qは増収。 記:2023/03/03
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(0.02%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(1.65%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
1,551
11/22 15:30
+31(2.04%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6938 東証スタンダード
479
7/16 15:00
+1(0.21%)
時価総額 8,192百万円
電子部品メーカー。大電流ノイズフィルタを業界に先駆けて開発。積層誘電体フィルタ等を手掛ける。23.12期通期はフィルムコンデンサ、ノイズ測定事業が堅調。釜屋電機がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/04/07
6996 東証プライム
1,087
11/22 15:30
-4(-0.37%)
時価総額 84,786百万円
アルミ電解コンデンサ、xEV用フィルムコンデンサ等の製造・販売を行うコンデンサ事業が主力。家庭用蓄電システム等のNECST事業も。京都府京都市に本社。エネルギー・環境・医療機器などを重点分野に位置付け。 記:2024/10/12
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17