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【注目銘柄ダイジェスト】テルモが急騰、資生堂は急反落

2019/11/8 17:23 FISCO
*17:23JST 【注目銘柄ダイジェスト】テルモが急騰、資生堂は急反落 <4911> 資生堂 8218 -748 急反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は343億円で前年同期13.3%増、市場予想を50億円程度下振れた。また、通期予想は従来の1200億円から1130億円から1200億円に下方修正、市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であったため、ネガティブな反応が先行した。米国での伸び悩み、香港デモの影響、韓国での不買運動などに加えて、消費増税前の仮需も想定を下振れたとみられる。 <7203> トヨタ自 7905 +169 大幅続伸。前日は取引時間中の決算発表を受けて買い優勢となったが、本日も上値追いが続く展開になっている。7-9月期営業利益は6624億円で前年同期比14.4%増益、市場予想を500億円強上振れる着地に。また、発行済み株式数の1.19%に当たる3400万株、2000億円を上限とした自社株買いの発表も評価材料に。通期予想は据え置いているが、販売台数や為替前提は保守的との見方も強いようだ。 <4755> 楽天 1018 -48 大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期Non-GAAPベースの営業利益は62億円で前年同期比88.1%減益となっている。また、Lyftの株価下落による持分法投資損失を営業外に計上している。投資事業の利益減少が減益の主因であり、先行投資費用もかさんでいることから、大幅減益に大きなサプライズはない。モバイルの赤字継続、国内ECの増税前駆け込み需要の一巡の影響などを警戒視する動きが先行か。 <7832> バンナムHD 6389 -322 大幅続落。前日発表の上半期決算が嫌気された。営業益は479億円で前年同期比9.1%増となったが、7-9月期は251億円で同3.6%の減益となった。市場予想も15億円程度下回ったもよう。「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の伸び悩みによるネットワークエンターテインメント事業の減収、新作タイトル開発費の償却負担増などが背景。株価の上昇傾向が続いていただけに、ネガティブな反応が強まった形だ。 <4543> テルモ 4018.0 +476.0 急騰で高値更新。前日に上半期決算を発表、調整後営業益は670億円で前年同期比21.2%増となり、従来予想の595億円を大きく上回った。4-6月期の同11.1%増益に対して、7-9月期は同33.7%増と増益幅は拡大。主力の心臓血管カンパニーが大きく伸び、円高の影響などを十分に吸収した。欧州での規制対応支出の影響などを見極めとして、会社通期計画は据え置きだが、大幅な上振れへ期待が高まった。 <7915> NISSHA 1406 +163 急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も1300円から1800円に引き上げた。現状の株価は、フィルムセンサーの需要急減による資産減損リスクなどを織り込んでいるが、既にディバイス部門はアセットライト化され、減損リスクは限定的と判断。また、スマホ市場活性化によるフィルムセンサーの需要減少ペースも緩和と見込む。PBRは歴史的な低水準とも指摘。 <2503> キリンHD 2518.5 +219.5 急伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期事業利益は576億円で前年同期比5.8%減、通期計画の1900億円は据え置いているが、進捗率は78%と高水準となった。天候不順の影響が強まったビール各社のなかでは、相対的に安定した業績推移が評価される流れになっている。また、発行済株式総数の6.8%に当たる6000万株を上限に自社株買いを行うとも発表、大規模な自社株買いによる需給の下支え効果も期待。 <6723> ルネサス 722 -40 大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期Non-GAAPベースでの営業利益は269億円で、会社計画の311億円を下回った。比較的会社計画は慎重な傾向が強いため、下振れ決算をネガティブに捉える動きが先行へ。また、1-3月期は前四半期比での減益を見込んでおり、保守的な要素も強いとみられるが、回復トレンド入りが期待されていたなか、失望感が先行する展開に。 <3099> 三越伊勢丹 1022 +107 急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は139億円で前年同期比28.3%増、先の観測報道では130億円前後になったと伝わっていたが、同水準も上回る着地に。第1四半期は2ケタ減益だったが、7-9月期が急回復する形になった。先行投資負担で単体は減益であったものの、子会社群の収益改善がけん引したほか、発行済み株式数の3.6%を上限とした自社株買いの実施発表もポジティブサプライズに。 <6952> カシオ計 1901 +133 急伸で年初来高値を更新。前日に上半期決算を発表、営業利益は167億円で前年同期比12.7%増、市場予想を10億円強上回った。4-6月期に続いて7-9月期も2ケタ増を達成。通期予想は売上高をやや下方修正したが、営業利益は据え置いた。安定した収益推移を評価する動きが強まっているが、とりわけ、減速が見込まれていた中国時計事業が現地通貨ベースで3割超の成長となっていることにインパクトが強いもようだ。
関連銘柄 10件
2503 東証プライム
2,124.5
11/22 15:30
+16.5(0.78%)
時価総額 1,941,793百万円
国内ビール2強の一角であるキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンを傘下に収める持株会社。ビールは「一番搾りブランド」が主力。医薬事業、ヘルスサイエンス事業等も展開。ファンケルへのTOBは成立。 記:2024/10/05
2,151.5
11/22 15:30
-40(-1.83%)
時価総額 839,773百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(-1.4%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(-0.69%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
2,012
11/22 15:30
-3(-0.15%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6952 東証プライム
1,076.5
11/22 15:30
+3(0.28%)
時価総額 268,071百万円
「G-SHOCK」シリーズなどの時計事業、関数電卓や電子辞書などのEdTech事業が柱。電子ピアノなどの電子楽器、電子文具等も。関数電卓は世界で高シェア。時計事業では直営店、直販ECビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
3,142
11/22 15:30
-2(-0.06%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
7915 東証プライム
1,686
11/22 15:30
+11(0.66%)
時価総額 85,743百万円
IMD、転写箔、蒸着紙等を手掛ける産業資材が柱。フィルムタッチセンサー、低侵襲医療用手術機器等も。1929年創業。京都府京都市に本社。旧社名は日本写真印刷。産業資材事業では生産性、効率性の改善進む。 記:2024/10/12