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【注目銘柄ダイジェスト】十八銀行、日立キャピが大幅高、シャープは連日の急落

2016/2/26 18:35 FISCO
*18:35JST 【注目銘柄ダイジェスト】十八銀行、日立キャピが大幅高、シャープは連日の急落 <4205> 日ゼオン 715 +34 大幅続伸。発行済み株式数の2.2%に当たる500万株を上限とした自社株買いを実施すると発表、株主還元策として評価が高まる状況になっている。取得期間は本日から3月24日まで、平均売買金額との比較でも需給インパクトは大きいとみられているようだ。また、500万株の株式を消却するとも発表している。 <4552> JCRファーマ 2183 +100 大幅続伸。シティグループ証券では投資評価を新規に「1H」、目標株価を3000円としている。バイオ技術が収穫期を迎えることを評価としているようだ。中枢神経系疾患の治療の重要性が高まっているなか、同社のJ-Brain Cargoは、中枢神経系創薬の一つの関門となってきた血液脳関門を掻い潜る技術であり、治療における新たな解決策として注目としている。 <8306> 三菱UFJ 488.7 +1.3 小幅続伸。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は665円としている。メガバンクの中ではトップピックとの位置づけへ。現在の銀行株は、マイナス金利政策の影響を中心として様々な不透明要因に晒されているが、こうしたなかでは配当が株価の数少ない下支え要因になると判断しているもよう。同社は自己株取得を含めた還元利回りが6.8%程度であり、割安感は強いと指摘している。 <8396> 十八銀行 255 +25 急伸。ふくおかFGと経営統合することで基本合意、ふくおかFGが株式交換で完全子会社化し、傘下の親和銀行と同行が合併する方向のようだ。経営統合によって地銀首位のグループになるもよう。株式交換比率は現状では未定であるが、プレミアムの付与を期待する動きが優勢に。一方、ふくおかFGはもみ合いでのスタートになっている。 <6753> シャープ 132 -17 連日の急落。引き続き、大規模な希薄化を嫌気する展開になっている。希薄化は普通株式のみで194%、優先株を含めると245%になる。こうした希薄化や構造改革に伴う今後の減損損失発生などを織り込むと、PBR水準などには依然として割高感との見方。また、鴻海では、約3500億円の偶発負債の精査を行っているため、正式契約の調印を遅らせると伝わっている。過去に鴻海では出資を見送った経緯などもあり、警戒視する向きもあるようだ。 <8586> 日立キャピ 2410 +159 急反発。ゴールドマン・サックス証券(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価は3100円としている。セクター内のカバレッジ銘柄の中では、最も海外からの利益貢献度合いが高い企業であるほか、今期から始まる新中計でのROE向上計画発表も期待できるとしているもよう。とりわけ、今年度から北米事業が好調に推移しており、ビジネスの海外シフトが加速する状況にあるとみているようだ。 <6641> 日新電機 997 +59 急反発。シャープ<6753>が有機ELパネルの研究開発、量産化に向けて2000億円を投じると報じられている。亀山工場に生産ラインを作って、18年初めにも量産を開始するもようだ。これに伴い、有機EL製造装置メーカーにはメリット期待が高まる状況になっているもよう。同社のイオンドーピング装置も有機ELパネルやの製造プロセスにおいて使用されている。 <6581> 日立工機 704 -40 大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の70億円から20億円、前期比69%減益にまで下方修正、ネガティブなインパクトにつながっている。第3四半期累計では12%減益であった。ロシアやアジア、豪州の減速の影響に加えて、アイルランド工場閉鎖に伴う損失計上、M&A関連費用の計上などが下方修正の背景となっているようだ。 <6752> パナソニック 946.4 +18.7 続伸。前日に期末の配当予想を発表、従来の未定から14円として年間配当金は24円となる。前期比では6円の増配となる。市場予想は20円程度であり、ポジティブに捉えられている。また、直近では、シティグループ証券が投資判断を格上げするなど、ファンダメンタルズ面への見直しの動きも強まる方向に。同社のEVは1986年来の低水準にあるといった指摘が一部で伝わっていることなども思惑材料に。
関連銘柄 9件
4205 東証プライム
1,448
11/26 15:30
-7.5(-0.52%)
時価総額 332,336百万円
合成ゴム、高機能樹脂の製造・開発等を行う化学メーカー。レーザービームプリンター用レンズ材料、グリーン系香料等で世界トップクラスのシェア。27.3期売上高5100億円目標。電池材料などに新規投資を集中へ。 記:2024/06/07
4552 東証プライム
754
11/26 15:30
+33(4.58%)
時価総額 97,783百万円
遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力。ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」等も手掛ける。メディパルHDが筆頭株主。血液脳関門通過技術を適用した新薬の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/01
6581 東証1部
867
7/21 15:00
±0(0%)
時価総額 87,898百万円
日立グループの電動工具メーカー。電動工具やライフサイエンス機器等を製造販売。海外売上高比率は7割超。17.3期は大幅増益。構造改革効果が発現。独メタボ社も通期寄与。米投資ファンドがTOB実施。上場廃止へ。 記:2017/05/12
6641 東証プライム
1,696
4/26 15:00
-1(-0.06%)
時価総額 182,883百万円
電力機器メーカー。半導体・液晶製造装置や太陽光発電機器も。収益4Q偏重傾向。親会社の住友電気工業が完全子会社化に向けて行ったTOBが成立。同社株は4月27日付で上場廃止に。23.3期3Q累計は営業益続伸。 記:2023/04/12
1,518
11/26 15:30
-18(-1.17%)
時価総額 3,725,849百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6753 東証プライム
1,009.5
11/26 15:30
-4(-0.39%)
時価総額 656,586百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
1,794.5
11/26 15:30
-31.5(-1.73%)
時価総額 23,834,540百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8396 東証1部
2,743
3/26 15:00
-33(-1.19%)
時価総額 47,651百万円
長崎県地盤の地方銀行。県内シェアは預金、貸出金ともにトップ。総合金融サービスの進化図る。その他業務収益は増加。19.3期3Qは増収。19年4月にふくおかFGと経営統合、19年3月27日付けで上場廃止。 記:2019/04/01
8586 東証1部
3,250
3/29 15:00
-210(-6.07%)
時価総額 405,688百万円
大手ファイナンス大会社。環境・エネルギー、モビリティ、ライフ、販売金融の4分野の注力し、金融サービスを提供。三菱UFJリースと経営統合へ。21.3期3Q累計はコロナ禍が取扱高に影響も、売電収入が増加した。 記:2021/02/08