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22日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で続落、決算後の百度が8.6%下落

2024/11/22 18:00 FISCO
*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で続落、決算後の百度が8.6%下落 22日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比371.14ポイント(1.89%)安の19229.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.84ポイント(2.10%)安の6887.05ポイントと続落した。売買代金は1579億8300万香港ドルに拡大している(21日は1192億6790万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米国の対中圧力や人民元安の進行、ウクライナとロシアの戦闘激化が不安材料として意識された。人民元相場に関しては、22日の外国為替市場で、対米ドルのオフショア人民元が7月下旬以来の元安水準で推移している。中国経済対策の期待感などで指数は朝方プラス圏で推移したものの、下げに転じた後は下値を広げる展開となった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.6%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が7.1%安、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.7%安と下げが目立った。百度は決算が失望される。同社の7〜9月期業績は、広告収入の減少が響き、調整後純利益が19%減少した。 セクター別では、中国の保険、証券、銀行など金融株が安い。中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が7.8%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.7%、中国銀河証券(6881/HK)が6.2%、招商証券(6099/HK)が4.9%、中国民生銀行(1988/HK)が2.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%ずつ下落した。 半面、部材や組立のスマートフォン関連は高い。瑞声科技HD(2018/HK)が7.9%、丘タイ科技(1478/HK)が4.0%、舜宇光学科技(2382/HK)が2.2%、比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.3%ずつ上昇した。 また、個別では小米集団(1810/HK)が1.4%上昇。一時は6.0%高まで買い進まれる場面がみられた。足元好調な電気自動車(EV)事業で、セカンドモデル車を来年2〜3月にも市場に投入する見通しと報じられた。 本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比3.06%安の3267.19ポイントと大幅下落で取引終了した。金融株が下げを主導。消費関連株、素材株、インフラ関連株、ハイテク株、公益株なども売られた。半面、空運株は高い。不動産株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》