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21日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で4日ぶり反落、中国不動産セクターに売り

2024/11/21 18:00 FISCO
*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で4日ぶり反落、中国不動産セクターに売り 21日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比103.90ポイント(0.53%)安の19601.11ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が55.97ポイント(0.79%)安の7034.89ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は1192億6790万香港ドルとなっている(20日は1146億7110万香港ドル)。 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米半導体株安や、欧地域の地政学リスクがマイナス材料だ。東欧地域の地政学リスクを巡っては、ウクライナ軍がロシア領内に米国製に続き英国製の巡航ミサイルを発射。ロシア軍の大規模反撃が懸念されている。ただ、下値は限定的。中国経済の回復遅れが警戒される中、当局は追加の支援策を打ち出すとの期待が根強い状況だ。金融政策に関しては、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測が流れている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が4.3%安、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が3.5%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.7%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の不動産が安い。広州富力地産(2777/HK)が9.4%、融創中国HD(1918/HK)が9.2%、世茂集団HD(813/HK)が6.8%、遠洋集団HD(3377/HK)が6.2%ずつ下落した。 レストランチェーンや酒造など飲食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が7.1%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.9%安、海倫司国際HD(9869/HK)が3.9%安、青島ビール(168/HK)が2.7%安、香港生力ビール廠(236/HK)が1.1%安で引けた。 半面、ゲーム関連の一角は物色される。金山軟件(3888/HK)が1.7%高、網易(9999/HK)が1.4%高、心動(2400/HK)が1.3%高、創夢天地科技HD(1119/HK)が1.2%高で取引を終えた。金山軟件が19日引け後に公表した7〜9月期決算は、ゲーム事業の好調で利益15倍。業績成長を手がかりにした買いが続いた。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の3370.40ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、発電・重電株、素材株、保険・証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。通信ネットワーク株、医薬株、エネルギー株、酒造・食品株、銀行株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》