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5日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で3日続落、中国海洋石油6.4%下落

2024/8/5 18:00 FISCO
*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で3日続落、中国海洋石油6.4%下落 週明け5日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比247.15ポイント(1.46%)安の16698.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.21ポイント(1.64%)安の5876.64ポイントと3日続落した。ハンセン指数は4月22日以来、約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1350億1460万香港ドルに拡大した(2日は1005億200万香港ドル)。 内外環境の不透明感が投資家心理を冷やす流れ。。中国の内需不振が懸念されているほか、米国の景気不安が高まっていることもマイナスだ。先週末に公表された7月の米雇用統計は、予想以上に弱い内容となり、米経済のリセッション(景気後退)が危ぐされている。また、2日のWTI原油先物が3.7%安と続落し、一時、約2カ月ぶりの安値を付けたことも関連銘柄などにとっての逆風。指数は前引けにかけて下げ幅を縮小させる場面があったものの、結局、引けにかけて再び下落の勢いを増している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、石油・石炭の下げが目立つ。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.4%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.4%安、中国神華能源(1088/HK)が3.9%安で引けた。 自動車セクターも安い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.6%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.9%、長城汽車(2333/HK)が3.1%、蔚来集団(9866/HK)が3.0%ずつ下落した。 スマートフォン部材・組立の銘柄群も売られる。丘タイ科技(1478/HK)が8.9%、瑞声科技HD(2018/HK)が6.4%安、舜宇光学科技(2382/HK)が5.7%安、高偉電子(1415/HK)が5.6%安、富智康集団(2038/HK)が8.8%安、比亜迪電子(BYD電子:285/HK)が5.5%安と値を下げた。 中国の銀行セクターもさえない。中国銀行(3988/HK)が3.5%安、中国農業銀行(1288/HK)が3.1%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.3%安、中国建設銀行(939/HK)が1.7%安と値を下げた。 半面、香港の不動産セクターは高い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が6.2%、新世界発展(17/HK)が5.3%、新鴻基地産発展(16/HK)が3.9%、長江実業集団(1113/HK)が2.8%ずつ上昇した。 一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.54%安の2860.70ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。ハイテク株、素材株、銀行株、不動産株、公益株、インフラ関連株、自動車株なども売られた。半面、酒造株は高い。空運株、保険株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》