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2日の香港市場概況:ハンセン2.1%続落で17000pt割れ、外食や自動車に売り

2024/8/2 18:00 FISCO
*18:00JST 2日の香港市場概況:ハンセン2.1%続落で17000pt割れ、外食や自動車に売り 2日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比359.45ポイント(2.08%)安の16945.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.55ポイント(1.83%)安の5974.85ポイントと続落した。ハンセン指数は終値ベースで4月23日以来、約3カ月ぶりに17000ポイントを割り込んでいる。売買代金は1005億200万香港ドルだった(1日は940億5120万香港ドル)。 内外の景気懸念が投資家心理を冷やす流れ。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況感指数は46.8に悪化し、約8カ月ぶりの低水準を付けている。中国では、7月の財新中国製造業PMI(民間集計)が49.8に低下し、景況判断の境目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。また、この日の日本株急落も投資家心理を冷やしたと指摘されている(日経平均の下落幅は史上2番目)。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、フードデリバリーの美団(3690/HK)が4.8%安と大きく下落。モルガン・スタンレーは最新リポートで、悪天候や消費マインド低迷による同社フードデリバリー事業へのマイナス影響を指摘している。ほか銀河娯楽集団(27/HK)が4.6%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.9%安となるなど、カジノ株の下げも目立つ。前日発表されたマカオの7月カジノ売上高は市場予想を下回る結果だった。 セクター別では、外食が安い。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.2%安、九毛九国際HD(9922/HK)が2.5%安、海底撈国際HD(6862/HK)が1.5%安で取引を終えた。中国の外食市場で値下げ競争が激化していると報じられるなか、収益性の低下に懸念が高まっている。 自動車株も軟調。蔚来集団(9866/HK)が7.4%安、小鵬汽車(9868/HK)が5.0%安、長城汽車(2333/HK)が4.4%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.4%安で引けている。各社が7月の販売データを発表したが、蔚来は前年同月比で横ばい、長城汽車は同マイナスと振るわなかった。 香港や英国に拠点を置く金融も売られる。スタンダード・チャータード(2888/HK)が4.6%安、HSBC(5/HK)が3.7%安、プルーデンシャル(2378/HK)が3.5%安で取引を終えた。スタンチャートやHSBCに関しては、英イングランド銀行(中央銀行)が1日、4年5カ月ぶりに利下げしたことを受け、利ザヤの縮小が懸念されている。 半面、医薬セクターは逆行高。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.8%高、国薬HD(1099/HK)が1.4%高、翰森製薬集団(3692/HK)が0.8%高と値を上げた。 一方、本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92%安の2905.34ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。エネルギー株、素材株、自動車株、公益株なども売られた。半面、医薬株は高い。不動産株、食品・酒造株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》