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1日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、消費関連株に売り

2024/8/1 18:00 FISCO
*18:00JST 1日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、消費関連株に売り 1日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比39.64ポイント(0.23%)安の17304.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も20.76ポイント(0.34%)安の6086.40ポイントと反落した。売買代金は940億5120万香港ドルに縮小している(7月31日は1188億6670万香港ドル)。 中国景況感の悪化が重しとなる流れ。取引時間中に公表された7月の財新中国製造業PMI(民間集計)は49.8に縮小し、景況判断の境目50を9カ月ぶりに割り込んだ。先行して発表された国家統計局などによる製造業PMIは49.4となり、節目の50を3カ月連続で割り込んでいる。ほか、これまでに報告された経済統計も内需不振を示す内容が多かった。ただ、下値は限定的。米国の9月利下げ観測が高まったことや、中国経済対策の期待感などで指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の下げが目立つ。自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が6.5%安、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が4.5%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)とEコマースの京東集団(JDドットコム:9618/HK)がそろって3.9%安で引けた。 中国不動産セクターも安い。越秀地産(123/HK)が9.0%、龍湖集団HD(960/HK)が5.4%、合景泰富集団HD(1813/HK)が5.2%、建発国際投資集団(1908/HK)が4.0%ずつ下落した。 半面、香港拠点の公益や不動産の銘柄はしっかり。電能実業(6/HK)が5.0%、中電HD(2/HK)が3.1%、香港中華煤気(3/HK)が2.8%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.3%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.0%ずつ上昇した。米国の利下げ観測がプラス。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下が期待された。 一方、本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%安の2932.39ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、医薬株、素材株、証券株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。銀行株、エネルギー株、公益株、海運株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》