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冨士ダイス Research Memo(4):2024年3月期は3.6%増収、1.7%営業増益予想を据え置く

2024/1/9 17:14 FISCO
*17:14JST 冨士ダイス Research Memo(4):2024年3月期は3.6%増収、1.7%営業増益予想を据え置く ■今後の見通し ● 2024年3月期業績見通し 冨士ダイス<6167>の2024年3月期の連結業績は、上期収益が計画線で推移しており通期計画に変更はなく、下期に自動車生産が正常化するなどの効果もあり、売上高17,800百万円(前期比3.6%増)、営業利益1,170百万円(同1.7%増)、経常利益1,230百万円(同0.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益890百万円(同31.1%減:前期に固定資産売却の特別利益632百万円計上)を見込む。 2024年3月期の主要産業分類別(単独ベース)でも変更はなく、全産業で前期比増加の見通しとしている。ただし上期段階で各産業別の進捗率に差があり、実際には期初計画とは異なった形の推移が見込まれる。 最大需要先の輸送用機械向けは2,740百万円(前期比2.6%増)と、下期の自動車部品生産の回復を見込む。現状、上期での進捗率は46.7%と、自動車部品メーカーの在庫調整による自動車部品関連金型の販売が低調だったことが影響した格好で、下期は回復の兆しがみられるが、本格的な回復は第3四半期以降となる見通し。このため会社計画の達成はハードルが高いと見られる。 鉄鋼向けは2,650百万円(同3.1%増)となっているが、上期での進捗率が53.2%と鋼管用ダイス・プラグの需要が堅調に推移、下期も同様な動きに加え、電磁鋼板向け刃物の拡販などが期待され、こちらは会社計画を上回ってこよう。 非鉄金属・金属製品向けは2,380百万円(同5.3%増)に対し上期は49.6%の進捗率。上期は海外向け溝付きロールの好調があり、下期は製缶金型が回復する見通しで、全体として計画通りの売上が見込まれる。 生産・産業用機械は2,090百万円(同2.0%増)予想で上期進捗率は48.3%と、光学素子、半導体製造装置部品向けが堅調に推移、下期も堅調に推移するとして、計画通りの売上が見込める。 電機・電子部品向けは車載電池向けの需要拡大から2,110百万円(同15.3%増)を期待しているが、車載用電池向け製品の生産地変更の影響から上期の進捗率が37.9%に留まった。下期もこの影響が残ると見られ、初めての2,000百万円大台超えの達成は難しくなったと言えよう。 金型・工具向け素材は2,540百万円(同10.0%増)としているが、中国経済の停滞が影響し上期の進捗率が43.3%に留まった。下期はモーターコア金型向け素材の拡販から挽回が期待されるも、上期不足分の取り戻しには努力が必要と見られる。 全体として、鉄鋼向けは増額期待、非鉄金属・金属製品、生産・産業用機械向けは計画並み、輸送用機械向け、電機・電子部品向け、金型・工具向けは売上の達成に努力が必要と見られ、会社計画の売上高達成のハードルは高い予想だ。利益面でも下期に販売価格への価格転嫁が進む見通しも、売上が未達成となれば利益も多少の減額が見込まれる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SO》
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超硬合金製を中心とした耐摩耗工具・金型の専業メーカー。超硬合金製工具・金型の国内シェアは30%。耐摩耗性に強み。顧客との共同開発も展開し、次世代自動車への対応に注力。顧客の生産地変更で、3Q累計は足踏み。 記:2024/02/23