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冨士ダイス Research Memo(1):粉末冶金技術と高精度超精密加工技術で世界のリーディングカンパニーを目指す

2024/1/9 17:11 FISCO
*17:11JST 冨士ダイス Research Memo(1):粉末冶金技術と高精度超精密加工技術で世界のリーディングカンパニーを目指す ■要約 冨士ダイス<6167>は、1949年の創業以来、超硬耐摩耗工具業界において長期にわたり30%以上のトップシェアを堅持している。また創業以来黒字経営を継続しており、76.3%と高い自己資本比率を誇る。「2023年度日本機械工具工業会賞」において最高栄誉の技術功績大賞を受賞するなど、冨士ダイスの技術力は高い評価を得ており、材料の開発から合金の生産までの一貫生産体制で、付加価値が高い完成品の販売を中心としていることで、同業他社との差別化を図っている。 2024年3月期第2四半期業績は売上高8,210百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益441百万円(同23.6%減)、経常利益501百万円(同24.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益380百万円(同16.4%減)と中国の経済停滞に伴う需要減に加え、自動車部品メーカーの在庫調整の影響による自動車部品関連金型の伸び悩みなどが影響し、売上が微減となった。利益面では生産性向上、原料高・電力料金高騰に伴う価格改定などがあったものの、減収影響や熊本製造所の冶金棟建設に伴う一次的な費用増等などから2桁の営業減益となった。 2024年3月期は上期収益が計画線で推移しており通期計画に変更はなく、下期に自動車部品生産の回復を見込んでおり、売上高17,800百万円(前期比3.6%増)、営業利益1,170百万円(同1.7%増)、経常利益1,230百万円(同0.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益890百万円(同31.1%減)予想を据え置いた。 2021年6月に中期経営計画としてフェーズ1で2024年3月期に売上高17,000百万円、営業利益1,490百万円を目指すとしたが、営業利益については原材料・電力料金高騰の影響により当初計画を見直している。ただしフェーズ2で2027年3月期に売上高20,000百万円、営業利益2,500百万円をターゲットに設定している。環境変化で収益未達予想となっているが、フェーズ1での基本コンセプト「筋肉質な企業体質への転換、中長期の成長基盤の構築」が進行しており、フェーズ2では売上高の拡大及び収益率の向上により、営業利益率12.5%以上を目指す。 ■Key Points ・2024年3月期第2四半期は、中国経済の停滞及び自動車部品生産回復の遅れにより前年同期比1.9%減収、23.6%営業減益に ・2024年3月期は下期に自動車部品生産の回復を見込み3.6%増収、1.7%営利増の予想を据え置く ・中期経営計画では2027年3月期に売上高20,000百万円、営業利益2,500百万円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SO》
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超硬合金製を中心とした耐摩耗工具・金型の専業メーカー。超硬合金製工具・金型の国内シェアは30%。耐摩耗性に強み。顧客との共同開発も展開し、次世代自動車への対応に注力。顧客の生産地変更で、3Q累計は足踏み。 記:2024/02/23