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加藤製作所 Research Memo(3):建設用クレーンと油圧ショベルが主力

2023/7/11 14:13 FISCO
*14:13JST 加藤製作所 Research Memo(3):建設用クレーンと油圧ショベルが主力 ■加藤製作所<6390>の事業概要 1. 事業概要 建設用クレーンの主要製品はラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーン、クローラクレーンである。ラフテレーンクレーンは、大型タイヤを装備し、1つの運転室で走行とクレーン操作の両方が可能な自走式クレーンである。不整地走破性と小回り性に優れている。オールテレーンクレーンは、大型タイヤを装備し、走行用とクレーン操作用がそれぞれ独立した運転室の構造となっている自走式クレーンである。トラッククレーン(トラックに運転室付きのクレーン装置を架装した特殊車両)とラフテレーンクレーンの利点を併せ持つ形で、高速走行性と不整地走破性を兼ね備えている。クローラクレーンは、走行装置の上にクレーン装置を搭載した移動式クレーンである。公道を自走することはできないが、軟弱地盤でも安定的に使用できる。 油圧ショベル等の主要製品は油圧ショベル、ミニショベル、クローラキャリアである。油圧ショベルはクローラ式走行部を有する掘削機械で、不整地を自走できる。ミニショベルは小型の油圧ショベルで、小回りが効くため多様な現場で活用できる。クローラキャリアは不整地を自走できるクローラ式のダンプカー(不整地運搬車)である。土砂・木材運搬や整地作業などに使用され、作業効率が良く、多彩な現場で活用可能である。 そのほかの主要製品としては、道路上のゴミや塵芥を掃除機のように吸い込んで道路を清掃する路面清掃車、汚泥・汚水から粉粒体までを吸引して輸送する万能吸引車、除雪作業を行うスノースイーパなどがある。 世界初のハイブリッドラフターを2024年春に上市する予定 2. 研究開発・新製品の動向 研究開発については、建設業界における人材不足への対策として、自動運転による省人化・効率化及び生産性の向上に貢献するとともに、地球環境負荷の軽減にも資する新技術・新製品の開発を推進している。2022年11月には同社、(株)ソリトンシステムズ、協立電子工業(株)の3社が協同し、ラフテレーンクレーンでのクレーン遠隔操作システムの実証試験を行った。機体搭乗による同社現行機のクレーン操作フィーリングのレベルには達していないものの、遠隔操作の実用化が可能であることが分かったため、今後も遠隔操作技術の要素研究を推進するとしている。 2023年3月には、世界初の「ハイブリッドラフター(ラフテレーンクレーン)」製品化計画を発表した。走行及び作業を電動モーターがアシストすることで、走行燃費及びクレーン作業燃費の向上によってCO2排出量を削減するとともに、走行騒音及び作業騒音を低減する。中期経営計画で掲げているSDGs、カーボンニュートラル対応機種の第1弾として2024年春の発売開始を予定している。本製品の製造・販売を強化して環境保全の一翼を担うことを目指すとしている。 また直近では、2023年4月にクローラキャリア「IC37-5」を発売開始した。これまで5t積載以上の大型機種のみに搭載していた「電子制御方式走行操作システム」を3tクラスのクローラキャリアに初めて採用し、走行操作の安全性向上と環境への配慮を両立させた新製品である。2019年から規制開始となった欧州における排出ガス規制(欧州Stage V)にも適合している。 2023年5月には、全旋回式クローラキャリア「IC70R」を発売開始し、旋回式クローラキャリア市場へ新規参入した。徹底した安心・安全の低重心設計、堅牢設計&過積載監視テレマティクスシステム、滑らかな操作フィーリングなど先進テクノロジーを駆使した製品である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《SI》
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時価総額 15,432百万円
大手建機・荷役機械メーカー。建設用クレーンや油圧ショベル、環境機械を製造、販売。日本は収益伸長。海外向け建設用クレーンは売上好調。海外向け油圧ショベル等も売上伸びる。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/03/05