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デリカフHD Research Memo(8):3社連合で青果流通プラットフォームを構築し、企業価値向上を目指す

2023/6/23 16:12 FISCO
*16:12JST デリカフHD Research Memo(8):3社連合で青果流通プラットフォームを構築し、企業価値向上を目指す ■今後の見通し c) エア・ウォーター、ベジテックとの提携 デリカフーズホールディングス<3392>は2023年2月にエア・ウォーター、ベジテックとの3社による業務提携を発表した(エア・ウォーターとは第三者割当による資本業務提携)。エア・ウォーターは北海道での野菜の調達力、畜肉原料の調達力、冷凍野菜をはじめとした多様な加工技術、全国に点在する物流拠点や自社グループでの小売販売網(九州屋)を持つことが特徴で、2023年3月期のアグリ&フーズ事業の売上高は1,520億円となる。ベジテックは青果物の専門商社で、仲卸事業を中心に展開しており、小売りや中食向けの販路に強みを持つ。また、カット野菜やフルーツ加工、パッケージ加工事業なども手掛けており、売上規模は2022年3月期で643億円である。 3社合計の売上規模は約2,650億円と青果卸の市場規模約3兆円の約9%を占めることになり、業界最大規模のアグリ連合体となる。今後、3社が保有する強みやノウハウを共有することで、従来以上に効率的な調達、加工、物流、販売を可能とする青果流通プラットフォームを構築する。これにより食料の安心・安全な流通とフードロスの削減、また農業の成長産業化といった社会課題の解決に取り組むことが提携のねらいとなっている。 協業のテーマとしては、青果物の付加価値向上、鮮度保持技術の共同開発、未利用資源の商品化・資源化のほか、各社が持つ調達機能や物流機能、販売チャネルの共有化などが挙げらる。現在、テーマごとに分科会を定期的に開催して担当者が協議を進めている段階にある。このため、具体的な協業の取り組みやスケジュール等については今後決定し、次期中期経営計画のなかで明らかになるものと思われる。同社においてはさらなる成長に向けた基盤構築を進める機会ともなるだけに、その内容が注目される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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青果物商社のデリカフーズを中核とする持株会社。外食・中食産業向けにホール野菜、カット野菜等を販売。物流事業、コンサル事業等も。24年3月に大阪FSセンターが竣工。中計では27.3期売上高600億円目標。 記:2024/06/25