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筑波精工 Research Memo(5):2023年3月期は82百万円の営業損失

2023/6/15 12:05 FISCO
*12:05JST 筑波精工 Research Memo(5):2023年3月期は82百万円の営業損失 ■業績動向 1. 2023年3月期の業績概要 筑波精工<6596>の2023年3月期決算は、売上高は前期比1.3%増の218百万円、営業損失は82百万円(前期は74百万円の損失)、経常損失は82百万円(同73百万円の損失)、当期純損失は91百万円(同113百万円の損失)となった。 製品別売上高は、「ステージ」が29百万円(前期比54.8%減)、「Supporter」が65百万円(同114.7%増)、「その他」が123百万円(同2.3%増)であった。主力の「Supporter」の売上高は、前期比の伸び率は高いが当初の計画は下回った。その原因は、後述するように初の大型案件を受注したが、期待した4工程向けすべてではなく、1工程のみに止まったからである。このため、全体の業績も下方修正するに至った。 「ステージ」は、最大の顧客が商流変更をしたことなどから減収となった。「その他」はほぼ前期並みであったが、これは国内顧客向け各種応用製品を中心に地道な営業をかけた結果、顧客との対話増加による信頼獲得に成功したことで受注が継続したためである。 自己資本比率は50.2%、現金及び預金は398百万円で財務上は懸念なし 2. 財務状況 2023年3月期末の資産合計は前期末比76百万円減の451百万円となった。流動資産は同45百万円減の447百万円となった。主に現金及び預金の減少35百万円、受取手形及び売掛金、電子記録債権の減少16百万円、たな卸資産の増加1百万円による。固定資産は、主に投資その他の資産の減少により、同30百万円減の4百万円となった。 流動負債は同48百万円増の108百万円となった。主に支払手形及び買掛金、電子記録債務の仕入債務の増加2百万円、前受金の増加45百万円などによるものである。固定負債は同33百万円減の116百万円となったが、主にリース債務の減少37百万円による。その結果、負債合計は同14百万円増の224百万円となった。 純資産合計は当期純損失の計上などによる利益剰余金の減少等により同91百万円減の226百万円となった。その結果、2023年3月期末の自己資本比率は50.2%(前期末60.2%)となった。また、過去の増資により現金及び預金は398百万円で、財務上は安定していると言える。 2023年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは23百万円の支出となった。主な収入は減損損失7百万円、売上債権の減少62百万円などがあり、一方で主な支出は税引前当期純損失89百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは21百万円の収入となったが、主な収入は差入保証金の回収による収入29百万円等であった。財務活動によるキャッシュ・フローは33百万円の支出となったが、これはリース債務の返済によるものであった。 この結果、期中に現金及び現金同等物は35百万円減少し、期末の現金及び現金同等物残高は338百万円となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《SI》
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静電チャックの製造・販売に特化。SupporterシステムやESCステージのほか、コードレスホルダー、静電ベルト等を手掛ける。量産化案件の成功で海外半導体業界への認知度が向上。営業体制の最適化に取り組む。 記:2024/07/28