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藤商事 Research Memo(7):2023年3月期は期初計画を据え置くも利益は第2四半期までに通期計画を超過
2022/12/20 16:07
FISCO
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*16:07JST 藤商事 Research Memo(7):2023年3月期は期初計画を据え置くも利益は第2四半期までに通期計画を超過 ■今後の見通し 2. 2023年3月期の業績見通し 藤商事<
6257
>の2023年3月期の連結業績は、売上高で前期比1.3%増の30,000百万円、営業利益で1,500百万円(前期は698百万円の営業損失)、経常利益で1,500百万円(同599百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,200百万円(同1,783百万円の純損失)と期初計画を据え置いた。販売台数ではパチンコ遊技機が前期比10.8%減の7.1万台、パチスロ遊技機が同351.6%増の1.4万台を見込んでいる。利益面では、原価低減策の実行により売上総利益率を前期の44.3%から51.1%に引き上げることで、収益回復を実現していく考えだ。 第2四半期までの進捗率を見ると、売上高で57.2%と高進捗となっており、利益に至っては通期計画を超過する進捗となっている。このため、会社計画の達成は十分可能と弊社では見ている。下期の新機種投入計画について、パチンコ遊技機では11月に「P新・遠山の金さん」(ミドル機)を発売し、第4四半期は業績の進捗状況や他社動向も睨みながら複数タイトルを投入する予定にしている。「P新・遠山の金さん」では、ギミックとして業界初となる大当たり祈願の紐を採り入れた。 一方、パチスロ遊技機については11月に「SLOTとある科学の超電磁砲(レールガン)」(AT6.5号機)を投入し、第4四半期にも1タイトル投入する予定となっている。特に「SLOTとある科学の超電磁砲(レールガン)」については、パチンコ遊技機のヒット機種となった「とある」シリーズのスロット版初号機となり、注目度も大きい。初動については予想以上に好反響だったようで、当初の計画を上回ることを期待していることから、パチスロ遊技機については通期計画を上回る可能性が高い。パチスロ遊技機の過去最多販売数は2014年に投入した「パチスロ アレジン」の2.3万台であり、それ以来のヒットを目指す。なお、スマートパチンコ/スマートパチスロ機に関しては現在開発中で、2024年3月期上期中に投入される見通しだ。 売上総利益率は前期の44.3%から50.1%に上昇を見込んでいる。上昇要因としては、前期に高騰した部材費の価格がある程度沈静化していることに加えて、部材のリユース品比率の向上や設計段階から部材費の見直しを行うなど徹底したコストダウン活動を行うことなどが挙げられる。ただ、第2四半期累計では、価格戦略の効果が想定以上に寄与し55.6%まで上昇している。下期についても同様の取り組みを推進していく方針であり、売上総利益率の水準については高水準を維持する可能性がある。なお、部材のリユース品については従来、単品部品のみ再利用していたが、電源回路などのユニット品も含めてすべての品目に対象を広げ、再利用できるかどうか検討を進めている。このため、リユース品の調達機能なども強化している。なお、部材に関しては下期販売分も確保できているようで、生産面についてのリスクはないもようだ。 販管費は前期比0.2%減の13,779百万円と横ばい水準で計画している。内訳を見ると、研究開発費が同862百万円減少の6,624百万円、広告宣伝費が同56百万円増加の509百万円、販売手数料が同125百万円増加の766百万円、その他が同652百万円増加の5,880百万円となり、研究開発費の減少分でその他費用の増加分をカバーする格好となる。研究開発費は前期に部材費等を計上した反動もあって減少する見込みだが、開発プロジェクト数については変わらないもようだ。なお、従業員数については2022年3月期末の457名(前期末比8名減)に対してほぼ横ばい水準で想定している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NS》
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パチンコ・パチスロ機の中堅メーカー。1958年創業。無借金経営。「とある」シリーズなどアニメジャンルが主力商品。パチスロ遊技機の新製品「スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒」は24年8月上旬から導入予定。 記:2024/06/11
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