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ファーマF Research Memo(6):第2四半期累計として過去最高の売上高及び利益を達成

2022/5/12 15:26 FISCO
*15:26JST ファーマF Research Memo(6):第2四半期累計として過去最高の売上高及び利益を達成 ■業績動向 1. 2022年7月期第2四半期累計の業績概要 ファーマフーズ<2929>の2022年7月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比41.3%増の28,821百万円、営業利益が2,032百万円(前年同期は81百万円の損失)、経常利益が2,105百万円(同49百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,561百万円(同446百万円の損失)となり、第2四半期累計として過去最高の売上高及び利益となった。また期初計画比についても、売上高で3.5%増、営業利益で83.4%増、経常利益で88.1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益で191.8%増と好調に推移した。なお、2022年7月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、2022年7月期第2四半期累計で売上高が35百万円減少、売上原価が18百万円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ16百万円減少している。 広告宣伝費は前年同期比18.7%増の15,614百万円(うちBtoC事業で18.3%増の15,561百万円)となった。商品ラインナップが増えたことで、より投資効率がよい商品へ広告投資を実行できた。研究開発費は同47.1%増の310百万円と積極投資を継続したものの、BtoC事業が好調に推移したことにより投資と利益回収の両立を実現した。また、売上総利益は同33.2%増、売上総利益率は同4.9ポイント低下して79.9%となった。販管費は同20.9%増となったものの、販管費率は同12.3ポイント低下して72.9%となった。これらの結果、各利益は黒字化し、大幅な増益となった。 四半期別業績推移では、売上高は2022年7月期第1四半期が12,606百万円、第2四半期が16,215百万円、営業利益は2022年7月期第1四半期が1,575百万円、第2四半期が457百万円となっている。これは、明治薬品の5.5ヶ月分(2021年8月16日~2022年1月31日)の売上・損益を第2四半期に上乗せしたこと、第2四半期に研究開発投資、新商品及び主力商品への広告投資、M&A推進及びアライアンス構築に注力したことが主因である。 2. セグメント別動向 (1) BtoB事業 BtoB事業の売上高は前年同期比214.8%増の3,647百万円、セグメント利益は67.5%増の541百万円となった。既存製品の売上はおおむね横ばいで推移したものの、新規事業である越境ECが拡大したほか、2021年8月に連結子会社化した明治薬品の5.5ヶ月分の売上・損益を第2四半期に上乗せしたため、大幅な増収増益となった。 機能性素材の販売のうち、主力の「ファーマギャバ(R)」の売上高は、2021年7月期第4四半期に海外向け出荷が増大したことによる反動減の影響を受け、前年同期比20.9%減の456百万円となった。国内市場では、機能性表示食品制度における「GABA」届出件数は2022年1月末時点で625件(同社調べ)と引き続きトップの採用実績を維持しており、食品メーカーによる「GABA」の採用拡大が継続している。また、「ボーンヘップ(R)」は特に海外の乳業メーカーでの採用が進み、売上高は同7.1%増の98百万円となった。 OEM事業の売上高は前年同期比2.3%増の312百万円となった。国内を中心にヘルスケア企業向けダイエット食品、健康飲料及びコンビニエンスストア向けパウチゼリー等が増加した。 新規事業である越境ECの売上高は108百万円となった。「Tmall Global(天猫国際)」等のECプラットフォームや現地代理店向け販売に注力した。 新規の製造・販売チャネルでは、明治薬品が手掛ける医薬品受託の「CMO事業」の売上高が1,672百万円、機能性食品・医薬品等のドラッグストアチャネル等での販売を行う「CHC事業」の売上高が869百万円となった。 (2) BtoC事業 BtoC事業の売上高は前年同期比33.1%増の25,159百万円、セグメント利益は2,070百万円(前年同期は235百万円の損失)となった。顧客獲得効率指標であるCPO及びLTV※を重視しながらも新商品へ積極的に広告宣伝投資を行った結果、2022年1月末時点の定期顧客件数は834,139件(前期末は773,844件)となり、この基盤がもたらすリピート購入により、「利益回収の早期化」及び「利益水準の上昇」が続いている。なお、「ニューモ(R)育毛剤」を中心とした定期顧客の積み上げにより、定期顧客件数は2021年7月期に70万件台に急増した。2021年7月期前半に獲得した定期顧客の解約の絶対数は増加したものの、新規流入とのバランスで定期顧客件数は期を通して70万件台後半を維持した。2022年7月期については、「ニューモ(R)育毛剤」に加え新商品の定期顧客件数が順調に増加しており、まつ毛美容液「まつ毛デラックス WMOA」が約30,000件純増、明治薬品のリピート通販では「シボラナイトGOLD」中心に立ち上げが順調に推移している。なお「ニューモ(R)育毛剤」については、売上やCPOの動向を見ながら広告宣伝費を流動的にコントロールすることで、広告宣伝費負担リスクの低減を図る方針だ。 ※Life Time Valueの略で、顧客生涯価値のこと。 「ニューモ(R)育毛剤」の売上高は14,913百万円と好調に推移したほか、引き続き「ニューモ(R)育毛剤」顧客へのクロスセルに注力した結果、「ニューモ(R)サプリメント」の売上高は1,580百万円、「ニューモ(R)シャンプー」の売上高は389百万円となった。また、「ニューモ(R)」ブランドの水平展開の取り組みとして、まつ毛美容液「まつ毛デラックス WMOA」の広告宣伝に注力した結果、売上高は992百万円となった。このほか、メガネ型拡大鏡「PFI博士ルーペ(R)」購入顧客に対し、ロート製薬のアイケアサプリメント「ロートV5粒アクトビジョン」のクロスセルを実施した結果、売上高は476百万円となった。 化粧品の販売では、「ヘアボーテ(R) エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」の売上高が1,842百万円となった。CPOを重視した新規顧客獲得を行った結果、2022年1月末時点の定期顧客件数は83,502件(前期末は98,210件)となった。 明治薬品の「シボラナイトGOLD」は、同社の通販ノウハウを取り入れたリピート通販により、販売開始から4ヶ月で定期顧客件数100,000件を突破し、最短ペースでの達成を更新した。 なお、これらの受注増加及び定期顧客件数増加に対し、明治薬品内に100ブース規模のコールセンター施設を新たに整備し、受注機能を強化する投資を継続している。 (3) バイオメディカル事業 バイオメディカル事業の売上高は前年同期比95.7%減の14百万円、セグメント損失は138百万円(前年同期は174百万円の利益)となった。前年同期は田辺三菱製薬との共同研究及びライセンス供与契約に基づく一時金収入を売上計上していたが、2022年7月期第2四半期累計では売上計上がなかった。 トピックとしては、AI、バイオインフォマティクス専任チームを立ち上げ、AIによる選抜・最適化によってベストな抗体を最短で見出す取り組みを行っている。また、創薬ターゲット探索強化に向けて研究人員の採用を強化するとともに、2022年4月にはタンパク質解析で国内トップレベルの実績・技術力を誇るアンテグラルのバイオサイエンス事業を吸収分割により承継した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《YM》
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卵黄由来の機能性素材や化粧品、医薬品、抗体試薬の開発、製造等を行う。販売は通信販売と卸売。子会社にフューチャーラボ、明治薬品など。伊藤忠商事と資本業務提携。卵殻膜素材の開発・量産化などに取り組む。 記:2024/10/24