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シナネンHD Research Memo(3):エネルギー卸のほか多角化にも注力

2021/1/18 15:13 FISCO
*15:13JST シナネンHD Research Memo(3):エネルギー卸のほか多角化にも注力 ■事業内容 1. 事業セグメント シナネンホールディングス<8132>の事業は、エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)、エネルギーソリューション事業(BtoB事業)、非エネルギー及び海外事業の3つに分類される。BtoC事業は家庭や小売業者向けにLPガス、各種燃料、ガス機器の販売、リフォームサービス、都市ガス供給などを手掛け、BtoB事業は大口需要家向けに、石油製品、各種燃料を販売するほか、ガソリンスタンドの運営、電源開発・電力小売事業、太陽光発電システムの販売なども行っている。非エネルギー及び海外事業では、建物維持管理事業や抗菌事業、環境・リサイクル事業、自転車の輸入販売事業、シェアサイクル事業、システム事業などを展開している。2020年3月期の売上高構成比はBtoC事業31%、BtoB事業63%、非エネルギー及び海外事業7%となっている。エネルギー別の売上構成比は石油が7割、LPガスが1割強と化石燃料からの収益が大きいことから、非石油・ガス事業の強化・育成に注力している。 BtoC事業の拠点となる「ミライフ」 2. エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業) 同社は、国内を北海道、東北、関東、中部以西の4エリアに区分、エリアごとにエネルギー供給や機器販売、サービス提供を行っている。各エリアで「ミライフ」ブランドを冠する店舗を構え、LPガスや灯油など様々なエネルギーを、直売のほか地域に密着した販売店などを通して家庭などに供給している。最近では「ミライフでんき(電気)」も販売しており、価格の安さやガスとのセット販売が好評で、既存顧客のクロスセルや新規顧客獲得のアップセル商材として急成長している。また、エネルギーを安定供給するための配送や保安点検は(株)シナネンひまわりサービスセンターなどが、都市ガスの供給は日高都市ガス(株)が行っている。エネルギー供給のほかにも、少子高齢化や女性の社会進出などライフスタイルの変化に対応した住まいと暮らしの事業を展開しており、光熱費やCO2排出の削減に効果のあるゼロエネルギー・省エネ住宅や高齢化に伴うバリアフリーなどへのリフォーム、家事代行やハウスクリーニングといったサービスを提供、最近では新たに水回りのリフォームへの対応も始めている。 ソリューション事業や新規事業も積極展開 3. エネルギーソリューション事業(BtoB事業) 同社は、石油やガス、電力と多彩なエネルギーのラインナップを有していることから、各部門が連携することで法人顧客のニーズに即したサービスとソリューションを、効果的に提案することができる。主力の石油事業では、充実した供給・販売のネットワークを各地に整備しているため、全国の法人顧客へ向けて安定的に石油製品を供給することができる。扱っているエネルギーは、ガソリン・灯油・軽油・重油、LPガスで、宅配灯油の販売サポートから船舶やサービスステーションなど高度な専門性が必要な分野まで、豊富な供給実績がある。また、小売電気事業者として、再生可能エネルギー(太陽光発電)の電源開発や低価格で安定した電力供給を行っている。ソリューション事業としては、エネルギーコストやCO2排出量の削減に関する支援、各種省エネ設備支援やコンサルティングなどを行っており、特定のエネルギーやメーカーにとらわれない、中立的な立場で最適なソリューションを提供することができる。海外事業では、韓国で風力発電事業を推進しており、2022年3月期下期には商業運転の開始を目指している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《NB》
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時価総額 82,718百万円
エネルギー商社「シナネン」を中核とする持株会社。石油製品販売のほか、LPガス・灯油販売、シェアサイクル事業、建物維持管理事業等を手掛ける。配当性向30%以上目安。助成金活用で系統用蓄電池事業に参入。 記:2024/08/12