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ナック Research Memo(1):「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、多角経営で発展

2020/10/8 15:31 FISCO
*15:31JST ナック Research Memo(1):「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、多角経営で発展 ■要約 ナック<9788>は、「暮らしのお役立ち」を基本戦略として、多角経営で発展してきた企業。展開する事業は、「家を買って掃除して水を飲んだ」──といったように、住まいと生活に関わる分野で、それぞれが有機的に結合していることで、“暮らしのコングロマリット”と見ることができる。事業は、ストックとフローがバランス良く配置され、ストックビジネスで収益基盤を万全なものとしたうえで他の事業投資を積極的に行い、新たな成長エンジンの構築かつ多角化によって、リスク分散も成されてきた。 創業は1971年、東京都町田市においてダスキン<4665>のフランチャイズ企業としてスタートした。1984年にはダスキンのフランチャイズ企業として日本一の売上高を達成。現在も圧倒的なトップの地位にある。その後、環境衛生、建築コンサルティングと多角化展開しており、1995年に株式店頭公開を果たした。1997年には東京証券取引所市場第2部に上場、1999年に市場第1部に指定替えとなり、現在に至っている。 現在のセグメントは、クリクラ事業、レンタル事業、建築コンサルティング事業、住宅事業、美容・健康事業の5つで構成されている。クリクラ事業のウォーターサーバーでは業界大手であるほか、レンタル事業のダスキン事業は上記のように日本一となっている。住宅事業は、M&Aによってタイプの異なる企業をそろえ、消費者のニーズに対応できる態勢を整えた。 利益成長路線には変化は見られない。2020年5月15日に発表された2020年3月期決算は売上高こそ88,222百万円(前期比1.0%減)と微減収となったが、営業利益2,118百万円(同3.9%増)、経常利益2,098百万円(同0.8%増)と、期の終盤に新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響がありながらも増益を確保した。親会社株主に帰属する当期純利益は514百万円(同35.6%減)と減益となったものの、これは子会社の減損処理を実施したことが背景にある。 一方、2021年3月期の見通しは、コロナ禍による影響が見極められないため、本決算発表時には公表を見送った。ただ、成長が見込める分野があるほか、前期まで収益の大きな足かせとなっていた、住宅事業の100%子会社だった(株)レオハウスをヤマダ電機<9831>に譲渡した。今後はその分の収益改善が見込まれる。 ■Key Points ・2020年3月期は住宅事業の回復で連続増益へ ・ダスキンとの提携強化で事業に厚み ・新サービス「ZiACO」の将来性に注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也) 《EY》
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