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萩原電気HD Research Memo(5):2020年3月期営業利益は前期比3.4%減だが、ほぼ予想どおり(2)

2020/7/6 15:05 FISCO
*15:05JST 萩原電気HD Research Memo(5):2020年3月期営業利益は前期比3.4%減だが、ほぼ予想どおり(2) ■萩原電気ホールディングス<7467>の業績動向 2. 2020年3月期のセグメント別状況 (1) デバイス事業 売上高は103,700百万円(前期比8.4%増)、営業利益は2,674百万円(同6.8%減)、営業利益率は2.6%(前期は3.0%)となった。 主要ユーザーにおける自動車生産台数は第3四半期前半までは比較的堅調に推移したが、第4四半期に入り、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により主に海外で急減速した。その一方で、自動運転(ADAS)関連を中心とした先進運転支援システム関連需要などは、引き続き好調に推移した。加えて、主要顧客への商流変更や、液晶関連等の売上高が増加したことなどから、デバイス事業全体では増収となった。しかし利益面では、液晶関連など相対的に利益率が低く経費(運送費等)がかかる製品の売上比率が上がったこと、商流変更に伴う経費増があったこと、引き続き人材を中心とした投資を継続していることなどから利益率は低下し、セグメント利益は前期比では減益となった。ただし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響があったものの、トップライン(売上高)は順調に伸びており、経費増も想定の範囲内であったので、懸念される結果ではなかったと弊社では見ている。 a) デバイス事業:得意先別売上高 デバイス事業における主要ユーザー別の売上高では、デンソー向けが64,977百万円(前期比7.0%増)、トヨタ自動車向けが7,205百万円(同0.6%増)、東海理化<6995>向けが4,465百万円(同0.3%減)、その他10,968百万円(同15.6%増)、海外拠点得意先が16,084百万円(同16.4%増)となった。 特に自動車の自動運転化や安全強化の傾向が一段と強まっていることから、デンソー及びトヨタ自動車向けが堅調に推移した。デンソー向けでは、ADAS関連や液晶関連(センターディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイ等)が好調に推移した。東海理化向けは、自動車生産に比例する部分が多いため、前期比では微減となった。その他においては、アスモ(株)とデンソーとの事業統合(2018年4月から)による売上表記上の影響がなくなったため、前期比では増収となった。海外拠点得意先の増加分は殆どがデンソー向けで、主に安全運転関連とカーマルチメディア関連であった。 b) デバイス事業:地域別売上高 デバイス事業における地域別売上高は、日本87,616百万円(構成比84.5%、前期比7.0%増)、アジア5,773百万円(同5.6%、同7.1%増)、アメリカ8,795百万円(同8.5%、同26.5%増)、欧州1,516百万円(同1.5%、同3.2%増)となった。アジアでは、主要得意先において液晶関連が堅調に推移した。なお、増加の大部分がデンソー経由であった。また、アメリカでもデンソー向けのADAS関連や液晶関連の製品が堅調であった。欧州は売上規模が小さいことから、担当する顧客の状況によって売上高は変動する。この結果、海外売上高は16,084百万円(同15.5%、同16.4%増)となった。 (2) ソリューション事業 売上高は24,505百万円(前期比5.0%増)、営業利益は1,498百万円(同3.4%増)、営業利益率6.1%(前期は6.2%)となった。堅調な需要に支えられIT、組込、計測すべての分野で増収となった。利益率が若干低下したが、これは前期に比較的採算の良い案件を計上したことの反動によるもので、特に懸念される内容ではない。 a) ソリューション事業:事業別売上高 ソリューション事業における事業別売上高は、ITが10,338百万円(構成比42.2%、前期比4.4%増)、組込が9,902百万円(同40.4%、同7.9%増)、計測が4,264百万円(同17.4%、同0.4%増)となった。各サブセグメントともに増収となり利益貢献したが、特に組込では各種搬送機器などのマテハン向けが好調で、大型案件を受注したこともあり、利益の貢献度が大きかった。ITでは、Factory IoT向けやWindows10への買換え需要が好調であった。 b) ソリューション事業:業種別売上高 ソリューション事業における業種別の売上高では、自動車が9,632百万円(構成比39.3%、前期比1.6%減)、FA・産業機器が9,399百万円(同38.4%、同6.9%増)、OA・その他が5,473百万円(同22.3%、同15.3%増)となった。自動車は客先の事情により微減であったが、FA・産業機器は、主にマテハン機器メーカー向けに組込関連の製品が伸びた。OA・その他は、金額は小さいが2ケタの増収となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《YM》
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萩原エレクトロニクスを中核とする持株会社。自動車向けシステムLSIなどの半導体、電子部品の販売等を行うデバイス事業が主力。IT機器、組込機器の販売等も。中期経営計画では27.3期売上高3000億円目標。 記:2024/10/07