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エーバランス Research Memo(4):ESG視点を持ち、事業を通じてSDGsへ貢献

2020/4/14 15:34 FISCO
*15:34JST エーバランス Research Memo(4):ESG視点を持ち、事業を通じてSDGsへ貢献 ■Abalance<3856>の会社概要 2. ESG、SDGsへの取り組み 企業の長期成長性を判断する指標として、近年ESG(環境対応・社会責任・企業統治)が注目を集めている。地球環境や地域・国際社会、ステークホルダーへの価値提供により企業を評価し、いかに持続的に成長できるかを推測しようとする国際基準で日本企業も評価されている。ESGへの取り組みは同社グループの理念に合致するものであり、経営戦略へ積極的にESG視点を取り入れると共に、グローバル企業の経験者やSDGsの専門家を社外役員として招聘している。 グリーンエネルギー事業は、持続可能な脱炭素化社会の実現を企図したものでSDGsの潮流に沿っている。中期経営計画では2030年までに国内と海外を合わせて発電所1GW(=1,000MW)の目標を立て、地球温暖化防止のためCO2削減に貢献することを掲げている。これは原発1基分に相当する規模となる。グリーンエネルギー事業の推進は、SDGs 7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)、SDGs 11(住み続けられるまちづくりを)、SDGs 13(気候変動に具体的な対策を)への貢献と見ることができる。 最近では、新型コロナウイルス感染症の影響によりマスクが入手困難となっている状況を受けて、2020年3月5・6日に、WWBは一般のマスクのほか日本光触媒センター製造の光触媒抗菌・抗ウィルス液「ブロッキン」を噴霧したマスクを本社ビル敷地内で無料配布を行った。同ビルに勤務しているビジネスマンのほか、近隣の家族連れなどにも配布(計900枚)。「ブロッキン」をマスクへ塗布した場合、マスクを複数回使用できるようになり、光触媒抗菌・抗ウィルス効果のほか抗臭効果を長い間持続する効果を活かした。また、法務省出入国在留管理庁にコロナウイルス対策の一環として日本光触媒センター製造エアゾールタイプ新型インフルエンザバスターを納入している。 海外事業では、ベトナム国ホーチミン付近における太陽光発電所建設のほか、東南アジア諸国における現地の電力需要に応える複数プロジェクトが進行中となっている。東南アジアにグリーンエネルギーを届けることは、地域のインフラや社会生活を支える重要な国際貢献の意義を持っている。都市部を離れた地域によっては日が沈むと闇に包まれてしまう環境があり、そうした地域にもグリーンエネルギーの光を届けたいと同社は説明している。 建機販売事業では、強みである華僑ネットワークを活用して海外ODAを推進している。一例として、バングラデシュにおける近年の経済成長に伴い、首都ダッカとチッタゴン間の国道線上に位置するカチプール・メグナ・グムティの橋梁工事にWWBの建設機械が利用されている。経済発展に伴う交通量の増加に対して、主要都市間を結ぶ現地交通のハブを確保する点で、SDGs11(住み続けられるまちづくりを)に貢献している事例となっている。 WWBは新製品の開発にも定評がある。農業と発電事業を同時に行うことができ、農地に支柱、地上空間に太陽光発電設備を設置するソーラーシェアリングの手法は、農業経営の安定化や後継者の育成のほか廃農地の解消に貢献する。 また、近年、大型台風による記録的大雨の災害とそれに伴う停電の発生を受けて、災害時の家庭用電源の利用に最適な折り畳み式軽量モジュールとセットしたポータブルバッテリーを自社開発した。本製品は、すでに災害対策を進めている自治体などから有事に備えての引き合いがきている。 SDGsが広まりを見せる以前から、AbalanceグループはWWBを中心にそれに根差す活動を行っている。2011年3月、東日本大震災の福島第一原発事故の発生時には、三一重工(SANY)※製の大型コンクリートポンプ車(通称:大キリン)の寄贈協力を行った。WWBは交換部品の無償提供や技術支援を継続して行っており、ポンプ車は今でも現役で使用されている。 ※三一重工(SANY)は、米キャタピラーやコマツ等と競合する中国の世界的建設機械メーカー。WWBは日本における正規代理店となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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太陽光パネル製造事業が主力。太陽光発電所の自社保有等を行うグリーンエネルギー事業、IT事業、光触媒事業も手掛ける。太陽光セル等の内製化図る。太陽光パネル製造事業ではグローバルサプライチェーンを強化。 記:2024/07/08