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昭和産 Research Memo(7):CSR活動を推進
2019/12/24 15:07
FISCO
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*15:07JST 昭和産 Research Memo(7):CSR活動を推進 ■CSRの取り組み 1. 「CSRレポート2019」発行 昭和産業<
2004
>は2001年発行の「環境報告書」より、毎年継続的にレポートを発行している。2006年度より「社会・環境レポート」に名称を変更し、「顧客」「地域社会」「株主・投資家」「社員」など多様なステークホルダーに対する社会的取り組みや環境面での取り組みなど、CSR推進に関する活動について報告している。2009年度からは「CSR行動規範」に沿った報告とし、「CSRレポート」に名称を変更して発行している。 同社は社長を委員長とし、すべての部署長を委員とするCSR委員会を設置しており、そのCSR委員会の傘下に、同社が重要と考える6つの社会的課題、1)安全・安心で高品質な製品の提供、2)公正な企業活動、3)人権尊重、4)環境への配慮、5)社会への貢献、6)ステークホルダーとの対話・情報開示、に加えて、リスクマネジメントなどの個別課題に取り組む専門委員会を置いてマネジメントしている。 a) 品質管理の強化 品質検査に関する力量認定試験や食品表示作成・確認の力量認定試験の実施によって品質検査実務者の力量の向上を図っている。 b) 人事制度 「自律型人材の育成」を主眼に、「複線型人事制度」に基づく従業員自身のキャリア選択を可能にするとともに、様々な研修・教育プログラムを設けることで、従業員の質的向上に努めている。 c) 環境への配慮 「CSR委員会」の傘下組織である「環境管理委員会」において、環境に関する重要な課題に対する方針を審議・決定する。世界から穀物を輸入する食品会社の責任として、国内産飼料用米を用いた食料自給率向上への取り組みを継続しており、2008年度より、稲作農家から購入した飼料用米の入った配合飼料の製造・販売をスタートしている。 d) コーポレートガバナンス 2019年1月に経営諮問委員会を設置している。3名以上の社外取締役のみで構成され、取締役会の任意の諮問機関として、取締役および執行役員の成果評価や任免等に関するプロセスについて、妥当性や客観性、透明性の確保を行う。また、次世代経営人材の育成等の経営課題に対応している。 e) リスクマネジメント体制 リスク管理を組織的に行うための枠組みを規定した「リスクマネジメント規程」を制定し、リスクが顕在化する可能性の程度や、経営成績に及ぼす影響度に応じたリスク評価を行い、リスク重要度に応じた対策活動を行っている。 バイオマスを使用した「ごみ袋」のフィールド実験を開始~プラスチックの使用量削減、CO2排出の抑制実現に向けて~ 2. バイオマス「ごみ袋」のフィールド実験 バイオマスを有効活用した清掃作業用「ごみ袋」のフィールド実験を、船橋市の協力を得て、船橋市役所本庁舎内にて開始している。昨今、COP21では「パリ協定」、国連では「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、国内でも地球温暖化対策計画によって、温室効果ガスの削減目標が決定されている。同社においても、「長期ビジョン」及び「中期経営計画」の基本戦略の1つに『社会的課題解決の貢献』を掲げており、環境対策への取り組みとして様々な研究開発を行っている。 本実験に使用する同社開発のごみ袋(45L、90L)は、原料の一部にバイオマス(原料:小麦、トウモロコシ)を使用することにより、石油由来プラスチックの使用量を削減し、二酸化炭素(CO2)排出を抑えた設計としている。今回の開発を担当した同社の基盤技術研究所が船橋市内にあることから、船橋市の協力を得て、フィールド実験を実施する運びとなった。 特長 a) バイオマス(非食用小麦粉15%、工業用コーンスターチ5%)を20%使用 b) 石油由来プラスチックの使用量を20%削減 c) 廃棄(焼却)時のCO2の排出量を20%削減 d) 袋の強度等はJIS規格対応 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《MH》
関連銘柄 1件
2004 東証プライム
昭和産業
2,776
11/22 15:30
-3(-0.11%)
時価総額 91,594百万円
小麦粉や植物油、コーンスターチなど食品事業が主力。昭和天ぷら粉など定番商品多数。飼料事業、植物工場なども。食品事業は堅調。価格改定効果も。植物由来タンパク質で新ブランド投入、シート状食品を外食向けに販売。 記:2024/09/27
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