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シンバイオ製薬 Research Memo(5):2021年12月期の黒字化に向けた取り組みは順調

2019/11/27 15:05 FISCO
*15:05JST シンバイオ製薬 Research Memo(5):2021年12月期の黒字化に向けた取り組みは順調 ■業績動向 1. 2019年12月期第3四半期累計業績の概要 シンバイオ製薬<4582>の2019年12月期第3四半期累計の売上高は前年同期比33.8%減の2,008百万円、営業損失は3,536百万円(前年同期は1,907百万円の損失)、経常損失は3,641百万円(同1,937百万円の損失)、四半期純損失は3,640百万円(同1,940百万円の損失)となった。売上高は2019年第二四半期に輸入した「トレアキシン(R)」で異物混入や外観不良等が見つかり、一時的に輸入及び販売を停止したことが減収要因となった。「トレアキシン(R)」の製造工場(ベルギー、ドイツ)のうち、同社の仕入先であったドイツの工場で製造工程や品質管理に問題があったようだ。この影響で、第3四半期(7月−9月)の売上高は3百万円まで急減したが、直近ではベルギーの工場からの仕入れが始まっており、第4四半期以降は売上も回復に向かう見込みとなっている。 費用面では、研究開発費が前年同期比52.5%増の1,971百万円となった。このうち540百万円は前述したBCVに関する契約一時金の支払いとなる。その他販管費が同38.3%増の2,127百万円となったが、主に「トレアキシン(R)」の自社販売体制構築に向けた準備費用の増加によるものとなっている。「トレアキシン(R)」の販売マネージャーについては当初予定していた20人を採用し、全国を6ブロックに分けて400の重点医療施設をカバーする営業体制及び物流、情報システム等の体制構築を進めている段階にある。 2. 2019年12月期の業績見通し 2019年12月期の業績は売上高で前期比19.4%減の3,092百万円、営業損失3,780百万円(前期は2,656百万円の損失)、経常損失3,856百万円(同2,748百万円の損失)、当期純損失3,859百万円(同2,752百万円の損失)と2019年8月に修正した計画値を据え置いた。第4四半期の売上高は10億円台と品質問題が発生する前の水準まで回復する見込みとなっている。費用面では、BCVの契約一時金が発生したため計画よりも多くなる可能性はあるが一時的要因であり、2021年12月期の黒字化達成に向けて影響はないものと考えられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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がん、血液、ウイルス感染症分野がターゲットのバイオベンチャー。抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」が主力。トレアキシンの処方患者数は3.7万人超。アデノウイルス感染症など抗ウイルス薬BCVのグローバル開発推進。 記:2024/08/19