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不二精機 Research Memo(2):高精度で差別化できる精密プラスチック金型の製造を専業とし、事業拡大(1)

2019/10/15 15:32 FISCO
*15:32JST 不二精機 Research Memo(2):高精度で差別化できる精密プラスチック金型の製造を専業とし、事業拡大(1) ■会社概要 1. 会社沿革並びに事業概要 不二精機は<6400>は、1955年3月、初代 伊井幸雄氏がトタン製造の町工場として中古の旋盤1台、方削り盤1台、卓上ボール盤1台を購入して個人企業「三協金型製作所」として創業した。人を大切にすることを経営理念とし、「技術日本一」をスローガンに精度の高い金型の製作に取り組み、1965年には大阪市生野区に精密プラスチック金型の製造及び販売を目的に、不二精機株式会社として設立された。その後、1972年には一時的に成形事業も手掛けたものの販売先の不祥事などで大きな損失を出して1976年には事業撤退、閉鎖した成形工場の跡地を1977年には生産技術研究所(FTC)に改め、高精度で差別化できる精密プラスチック金型の製造を専業とし、事業拡大した。特に1985年には同工場を恒温室、クリーンルーム仕様の工場に改修。1995年にはCDプラスチックケース用精密金型の量産タイプを開発し売上が急拡大した。その後、日本の金型市場の縮小に対応することも念頭に、2001年にアジアにおける生産拠点としてTHAI FUJI SEIKI Co.,LTD.を設立、精密金型技術を生かし精密成形品事業も始め、グローバル展開により海外連結子会社の拡大を加速させた。現在は精密金型事業と精密成形品事業の2事業で事業展開しており、2018年12月期における売上構成は精密金型事業が38.5%、精密成形品事業が61.5%を占める。 同社は、祖業である精密金型事業において高度な金型設計ノウハウと加工技術を有し、1)ハイサイクル(金型の開閉スピードが速い)、2)多数個取り(1サイクルで多数の成形品生産が可能)、3)不良率・バラツキの極小化(生産工程自動化に寄与)、4)長寿命(長期にわたり安定生産ができる)を特徴として高付加価値な精密金型製造を行っている。また精密成形品事業においては、精密金型の競争力を活用した参入障壁の高い分野に絞った事業展開を行っている。 同社は日本の金型市場の縮小に対応すること、90%シェアを有している薄型CDプラスチックケース用精密金型の縮小をにらみ、2001年にタイ進出を契機としてグローバル展開を実行、一部、蘇州でのCDケース成形事業からの撤退はあったもの、自動車・2輪向け精密成形品事業を中心に事業拡大を行っている。現在、不二精機グループとして約500名の陣容を有するが、精密金型事業においては松山工場と中国常州工場を拠点とし、精密成品形事業については上海、タイ、インドネシアの3生産拠点で事業展開している。同社単体の従業員数は109名、このうち松山工場が88名を占め、国内営業拠点として本社、関東営業所を合わせて15名程度と、人員的にも海外グループ企業の陣容が多くを占めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SF》
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時価総額 2,825百万円
自動車用精密成形品が柱。精密金型は医療機器用・食品関連に強み。24.12期は自動車生産回復を追い風に成形品、金型の増販を想定。だが将来を睨んだEV関連新製品の開発投資に伴う費用増を見込む。配当は維持予定。 記:2024/04/11